分かりにくい、信じ難い
4日の国会で実施が正式決定した定額給付金のうたい文句は「2/75」。麻生政権が打ち出した景気対策の事業規模75兆円のうち2兆円を定額給付金に充てるが、残る73兆円で雇用創出、地方活性化策なども講じている姿勢を伝えたかったようですが、「分かりにくい」と自民党鳥取県連会長。先月末、東京・永田町の党本部で研修会を開いた県連は党の説明不足、説明下手を指摘していました。
「有権者に分かりやすく訴える方法を」との注文は医療制度に〝後期高齢者〟の表現を使って国民の反発を買った苦杯ゆえ。総選挙を控えて神経をとがらせた雰囲気は、民主党の小沢一郎代表がマイクの前に立った4日の記者会見でも感じました。
公設秘書の逮捕、強制捜査をめぐって小沢代表は「一方的な、こじつけたような理由での検察権力の発動は政治的にも法律的にも非常に公正を欠く」と発言。検察捜査の批判に踏み込みましたが、そこで伝えようとしたことが〝国策捜査〟とすれば、ちょっと行き過ぎのように映ります。「信じ難い感覚で受け止める人も多いようですが」との報道陣の質問が5日の党幹部会見でも飛んでいました。
「分かりにくい」表現による説明は官僚的、「信じ難い」話の発言は軽率―。政権選択選挙を前にした自民、民主各党の課題です。(風)