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2009年04月30日

空港の検疫態勢

 世界保健機関(WHO)が新型インフルエンザの警戒水準を「4」に引き上げた28日、ソウル便が就航している米子空港で検疫の模様を取材しました。
 米子空港から6キロほど離れた神戸税関境税関支署にいったん出向いて、CIQ(税関、出入国、検疫)区域立ち入りの許可申請をしてパスをもらいます。
 空港で広島検疫所米子空港出張所の職員に案内され、CIQ区域へ。念のため、取材記者もマスクを付けさせられました。鳥インフルエンザ発生以来、サーモグラフィーによる入国者の体温チェックを実施しているとのことです。通過する人の顔の体温を感知し、38度以上の発熱があればブザーが鳴る仕組みです。
 午後2時前、ソウル便が到着。この日から検疫が強化され、検疫官が増員されたほか、入国者全員が健康状態質問票に記入します。10日前までの滞在地や発熱やせきなどの症状があったかなどの問いに答え、サーモグラフィーの前を通って検疫官に質問票を提出します。
 この日の入国者46人は全員問題がありませんでした。
 仮にサーモグラフィーや質問票で要チェックの人がいれば、検疫ブースの健康相談室で詳しく話を聞きます。新型インフルエンザが疑われる場合、契約医師を呼んで診察してもらい、周りの座席にいた乗客も足止めするなど、水際でのウイルス侵入防止に努めるそうです。
 普段知る機会のない検疫官の仕事に触れることができました。30日には警戒水準が「5」に引き上げられましたが、「4」と同じ検疫態勢で万全を期すそうです。国民としては、冷静にかつ注意は怠りなく行動することが大事です。(酒)

2009年04月29日

連休スタート

 潮干狩りに行ってきました。今年で3回目。初回は家族5人で20個ほどしか見つけられませんでしたが、それなりに上達したのか、今回は1時間足らずで、ブリキ製のバケツ3分の1ほどになりました。
 日本海側の人間にはあまり馴染みがありませんが、太平洋側ではかなりポピュラーな行楽のようで、初めて行った時には、家族連れや若いカップルの多さに驚かされました。
 わが家の場合は浜辺でのバーベキューがメーン。潮干狩りはついでみたいなものですが、何かを見つけるとか、採集するという行為は人の本能をくすぐるようで、子どもたちもそれなりに楽しんでいるようです。車なら片道3時間足らず。連休中の予定に加えてみられてはどうでしょう。(社)

2009年04月28日

咳エチケット

 先の海外発金融危機に続き、新型インフルエンザという海外発の危機が国内に緊張をもたらしています。新型インフルの発生が宣言された28日、新聞社でもインフル上陸に備えて対策本部の準備に着手しました。国内で流行が確認されても、取材活動をやめるわけにはいきません。正確な情報をつかみ、冷静な判断で紙面をつくり、県民読者に情報を送り届ける使命があります。その役割を果たすためには、インフルエンザから身を守らなければなりません。そのための対策本部です。新型とはいえ、インフルエンザに変わりはなく、うがいや手洗い、マスクなど普段のインフルエンザ対策で十分に対応できるようです。予防の基礎基本に戻って、この危機を乗り切りたいものです。ただ、気になっているのが、咳エチケットの低さです。咳エチケットは喫煙マナーと同様にとらえられるものではないでしょうか。咳をする人がマスクもせず、菌をばらまいているのをこの冬も何度も見ましたが、これは禁煙スペースでタバコを吸うのと同じぐらいマナー違反でしょう。新型インフルで高まった危機感を機に、咳エチケットについても再考してほしいものです。(閑)
 

2009年04月27日

ふるさと「再発見」

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 先日、新温泉町の観音山(標高二四五㍍)に登ってみました。山頂付近の展望台に到達するには、ふもとの天台宗相応峰寺から三、四十分かかりました。
 ここに登るのは十五年ぶり。あの時は二十代前半。楽々登れた記憶がありましたが、この日はスタートから五分後に後悔しました。すぐに息苦しくなって、耳の後ろを汗が流れ落ちて…。
 「お先に!」。ふもとで地元の高齢者大学の皆さんに、そう言い残して歩き出した手前、恥ずかしくてリタイアすることもできません。休み休み、でも追いつかれないように、ずっと下を向いて一歩一歩前進。気分転換のはずのハイキング登山は心の鍛錬の場と化しました。
 しかし、やっとの思いでたどり着いた展望台からの眺めを見て「来て良かった」と思いました。青い海や松林、漁港が一望でき、爽快(そうかい)でした。昼前から弁当を持って登るのがいいかもしれません。
この町に長年いますが、まだまだ知らない場所がありそうです。(雲)

2009年04月25日

ちょっと騒ぎすぎでは?

有名タレントの逮捕が大きく騒がれています。でも、ちょっと騒ぎすぎでは、とも思います。
 犯罪は犯罪なのですが、警察署に連れて行かれたとしても「もうしないように」と釘を刺されて放免、というのが一般的ではないでしょうか。著名人でなければ本紙が掲載してこなかったケースです。本紙は社会面と内政面に展開していましたが、一面に展開している新聞もありました。
 とりわけ驚いたのがNHKの報道です。トップニュースとして大きく扱っていた時間帯もありました。確かに総務相が「最低の人間」と発言(翌日撤回)するのですから、大きなニュースなのでしょう。でも、これが社会の根幹を揺るがすトップニュースなのか、という点では疑問が残ります。
 もちろんこのタレントには自覚を求めたいと思いますが、われわれは同じ報道に携わるものとして世論を〝ミスリード〟する危険性も自覚しなければなりません。自戒を込めて見守りたいと思います。 (淳)

あなたは同情派、それとも非難派

 SMAPの草彅剛容疑者が公園で全裸になったとして、公然わいせつの疑いで逮捕されました。私の周りにも多くのファンや芸能通がいて、大きな話題になっています。スターの破廉恥行為だけに関心が強く、「かわいそう」vs「当然だ」と二派に意見が分かれています。
 同情派は言います。「酔っ払って裸になって騒いだぐらいで、警察は逮捕したり家宅捜索したりする必要があるのだろうか。注意して帰宅させるだけで十分ではないか。あんないい人をこんな大事件でたたきのめして、かわいそうだ」と。
 これに対し非難派が声を張り上げます。「何を言っているの。こんなはしたない行いで社会に迷惑をかけておきながら、制裁は当たり前。影響力の大きさを自覚すべきだ」
 皆さんはどうお考えでしょうか。「すねに傷を持つ」経験の多い上戸は、もっぱら同情派が多いようです。要は、酒は飲んでも飲まれるなということでしょう。自戒を込めて。(い)

2009年04月24日

水平環

 鳥取市の本社6階エレベーターホールからは南の空が開け、ユニークな空の現象に出合うことがあります。きょう(24日)昼も、「変わった虹が出ている」との同僚の声に早速、エレベーターホールで観察。中空の雲の切れ目に沿って、横一直線の虹が輝いていました。
 カメラマンがすぐに撮影。雲が乱れるにつれて、虹は数分のうちに見えなくなり、絶好のシャッターチャンスをものにしました。
 気象台によると、「水平環(すいへいかん)」と呼ばれる現象とのこと。一年間に数十回は観測されるさほど珍しくない現象のようですが、初めて見た社員がほとんど。
 時には観天望気や星空観測をしてみるのはいかがでしょう。ストレス解消になり、もしかしたら未確認飛行物体が現れるかも!(M)

2009年04月23日

造る側の論理

 1989年の大型連休。完成して数年後の瀬戸大橋を走って驚いたことがあります。高速道路なのに多くのドライバーが車を止め、写真を撮っていたからです。今では信じられない話ですが、家族連れが橋の上で「はい、チーズ」とやっていました。夜はもっとすごいのです。橋げたがライトアップされ、だれもがフラッシュをたいたり、三脚で写真を撮っていました。その年の冬、県内で最初の高速道<米子自動車道>が米子―江府で開通しました。このときも人々が平気で道路脇に停車して記念写真を撮っていました。米子自動車道は大山を仰ぐ絶好のビューポイントでしたので、誰もがシャッターを切ったのです。当時、地方の高速道はそんなのんびりしたものでした。
 きょう23日の<話題を追って>を読んで当時を思い出しました。あれから20年たちましたが、鳥取県のドライバーは高速道が少なく慣れていません。そこに持ってきて構造が複雑となれば騒ぎが起きるのは当然です。慣れていないのだから、告知徹底や分かりやすい動線で設計するのは当たり前でしょう。使う側ではなく、造る側の論理でのサービス提供という悪癖から脱しきれていない気がするのですが。(理)

名は体を表す

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 今季からサッカー中国リーグで戦う「元気SC」。分かりやすくていい名前です。

 開幕戦は前年覇者のレノファ山口に18本のシュートを浴びながら1―1で引き分けて幸先よく勝ち点1をゲット。日本海リーグでもまれた実力を示してくれました。ガイナーレに続くか―と期待は膨らみますが、アウェー戦を日帰り強行軍で乗り切る予定のようで、選手が働きながらのチーム運営はけっこう厳しい様子。だからこそ応援したくなるのが人情です。

 26日は東山(どらドラパーク)で初のホーム戦。担当記者が取材します。元気な試合を見せてもらいましょう。

 開幕戦でゴールを決めた近堂選手は境高の出身。高校時代に取材したのを思い出します。県サッカー選手権決勝で塚野選手(現SC鳥取代表)を擁すSC鳥取(現ガイナーレ鳥取)を破ったチームのエース。2ゴールを奪い、天皇杯初出場の立役者になりました。スピード自慢の小柄な選手で、コメントをもらいにいくと、周囲に「また近堂かよ」とひやかされながら、ハツラツとした答えを返してくれたのが印象的でした。

 「元気」にぴったりの選手。ホーム戦でゴールハンターの本領を発揮してもらいましょう。(ほ)

迷路が大好き?

 3月に開通した鳥取自動車道の用瀬パーキングエリアが話題になっています。23日付24面をご覧ください。先日、佐治に用事があり、初めて用瀬から降りましたが、どこを走っていいのか迷い続け、やっとの思いで用瀬の県道へ。同じく佐治に向かっていた同僚は降り口が分からず、結局また自動車道本線に乗ってしまい、智頭に行かざるをえなかったとのこと。
 だれがこの迷路のようなパーキングエリアを設計したのでしょうか。よほど迷路が好きなのですね。地元住民でさえ分かりにくい構造。県外客は怒り出すのではないでしょうか。単純に乗り降りできればいいのに、駐車スペースをつくってしまったのがいけないですね。喝!(智)

2009年04月17日

余部駅開設50周年に思う

 山陰本線余部駅の開設五十周年を祝う記念行事が十八日、同駅周辺で行われます。余部鉄橋は明治四十五年に完成し、山陰本線が全線開通したわけですが、余部駅が設置されたのは、鉄橋完成から四十七年目の昭和三十四年四月のことでした。
 それまで余部住民が鉄道を利用する場合、危険を承知で高い鉄橋を渡り、真っ暗闇のトンネルを四つ通り抜けて約一・八㌔先の鎧駅まで歩かなければなりませんでした。
 「地元に駅がほしい」。住民たちの切実な思いは陳情となって、当時の国鉄総裁らに届きました。特に関係者の胸を打ったのは、鉄橋ができても生活は変わらない不便さを訴えた子どもたちの手紙だったそうです。「一日も早く駅をつけて下さい。お願いです。谷底みたいな私たちの郷土がきっとよくなり、みんなが楽しく明るい生活ができるようになります…」
 住民たちが待ち望んだ駅の建設には、海岸から石を運び上げるなど子どもたちも参加し頑張った様子が記録に残っています。
 時代は流れ、鳥取―豊岡―宮津を結ぶ高規格道路の整備が進んでいますが、早期実現を望む沿線住民の声に迫力が感じられません。「便利な道路があるに越したことはない」。そんな感じでは、高速道路網の空白地帯からの早期脱却はかないません。この調子でいくと、全線開通、何十年後のことになるのやら…。(雲)

2009年04月16日

今年の漢字は「欲」

 毎年12月12日の漢字の日に京都・清水寺で発表される今年の漢字。漢字一文字でその年を象徴し、世相を表現するだけに、十大ニュースと並ぶ年の瀬の風物詩です。阪神大震災が発生した1995年は「震」、シドニー五輪の2000年は「金」、米国同時多発テロの01年は「戦」、食品偽装が相次いだ07年は「偽」、そして昨年はオバマ大統領のチェンジや百年に一度の不況などを受けて「変」でした。そのイベントを開催してきたのが、いまお騒がせの日本漢字能力検定協会です。昨日の記者会見では渦中の理事長父子が謝罪したものの、自身を正当化する返答も多く、すっきりしないものでした。
 当事者の理事長父子に問題があるのはもちろんですが、協会に公益法人としての特権を与えてきた文部科学省はなにをしていたのでしょうか。昨年の事故米問題と農水省もそうですが、公益のために国がある企業・団体に特別な権限を与える時は十二分に監督する義務を果たしてほしいものです。漢字文化の発展を目指した同協会の発足当初は崇高な理念だったかもしれませんが、利益が上がり、時間がたつにつれて、当初の崇高さとは離れていったようです。
 このコラムでは抗議の意を表して、ペンネームをひらがな一文字にしてみました。(に)

組み合わせの妙

 三洋電機だけが製造しているラジオ付きICレコーダー。ありそうであまりない製品を手に入れ、重宝しています。環日本海定期貨客船就航を控えこの冬、境港市で開かれたロシア語短期集中講座を受講したのをきっかけに、安上がりで語学学習できるツールを探していました。
 ICレコーダーの機能のほか、FM、AMラジオを聴くことができ、予約録音もできます。NHKのラジオロシア語講座を録音し、何度でも聴き直せるので便利です。購入先の店員さんによると、人気番組「ラジオ深夜便」を録音したい中高年層を中心に問い合わせが多いそうです。
 話は変わりますが、先日、親類から北海道フェアのおすそわけで人気の「ポテトチップチョコレート」をもらい、はまりました。
 あると便利なのに盲点になっている、合わなさそうで意外に合う、そんな組み合わせの妙のセンスが求められています。(酒)

2009年04月15日

ゆとり社会

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 大型くい打ち機が転倒して歩行者らが巻き添えに遭った建築工事現場は、本紙の東京支社から1駅先に位置。事故から一夜明けた15日、アーム部分で遮られた道路は復旧していましたが、囲いの中をのぞくと、くい打ち機は横転したまま。再発防止のためにも原因究明が待たれますが、周囲に林立するビル群を見つめつつ、作業効率の考え方が事故に起因したのかも、と想像しました。
 余談ですが、東京支社近くのファストフード店は昼食時になるとサラリーマン、OLでいっぱい。店員は注文を聞きに忙しく動き回ります。客席の回転を速めたい店側の事情でしょうが、落ち着かず、食べた気になりません。
 効率化、スピード重視の現代社会は何とも…。そう言えば、教育現場では「ゆとり教育」を見直し、この4月から小中学校の授業時間数が増えました。ゆとり社会、大切だと思うのですが。(風)

平井家の食卓に春が

0904151.jpg 鳥取県のコメ消費拡大キャンペーン「教えて!隣の朝ごはん」の取材が15日からスタートしました。トップバッターは平井伸治知事夫妻。早起きし、私邸におじゃましました。
 妻のりえさんは料理上手と聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした。地元の食材を上手に使い工夫がしてあります。なかでも、白ネギとザーサイ、鶏のささ身の酒蒸しあえは絶品。料理評論家風に言うと「それぞれの食材の個性が生かされていると同時に、殺しあわず調和している」。取材後にいただきましたが、酒のさかなとしても最高です。知事は幸せ者。りえさんは「(亭主が)落ちたら小料理屋でもやろうかしら」と言っていましたが、十分できます。
 りえさんは料理の心得として「地元で取れた旬のものを入れる」と話していました。この日の朝食にも、タケノコ、ブロッコリー、白ネギ、春キャベツ、モズク、とうふちくわなど、鳥取県が誇る特産品が。それが一つの皿にバランスよく配置されています。平井家の食卓に春を感じました。
 二人の息子さんも今は県外に。夫婦二人の生活で「料理はこってりというよりあっさり。(知事の体を考え)高カロリーにならないよう気をつけています」とりえさん。初物のたけのこご飯も、タケノコを生かすようあっさりした味付けがしてありました。
 今回のキャンペーンは、コメの消費が減り若者らの朝ごはん抜きが問題となる中、有名人の朝食を紹介し、そのイメージを自らも食べる動機付けにしてもらおうと県食のみやこ推進室が企画したものです。合わせて鳥取県産のおいしいコメをアピールする狙い。知事ら有名人の朝ごはん今月下旬から日本海新聞に掲載されます。
 りえさんばかりほめたので、最後に一緒に取材した日本海ケーブルネットワーク(NCN)の上原美佳さんの平井知事インタビューを。いつものことながら、キャンペーンの狙いやこちらが望む答えを上手にしゃべっておられます。
―朝食で気をつけていることは。
 「しっかり食べて、元気に出ていくことを日課にしています」
―食べない人に訴えかけたいことは。
 「朝食を食べないと太ってしまうとか、栄養のバランスが崩れる原因になるので、しっかりと食べていただいて、昼と夜を合わせたバランスを取ってもらいたいと思います。体づくりが心の基本になりますから、心身ともに健康な生活を送るためにも、まずは朝ごはんをしっかり食べてもらいたいと思います」
―県産米の消費については。
 「きょうは因幡(鳥取市国府町)のコメでしたが、日野のコメなど、鳥取県にはあちこちにたくさんおいしいコメがあります。海藻米などの新しいブランドも出てきています。楽しみながら県産米を食べていただきたい」
 私自身は朝は、コーヒーとたばこがあればいいタイプ。反省させられた取材でした。(鵜)

2009年04月14日

ミニ統一地方選

 平成の大合併でミニになった統一地方選ですが、西部本社管内では米子市、大山町、松江市で首長・議員選挙に突入しています。一足早く行われた隣県の出雲市長選では現職が大敗し、昨年秋の安来市長選を思い起こさせました。片や安来節、片や阿国歌舞伎。箱モノ行政に対する住民投票的側面で共通しています。島根の市長選はこのところ現職が三連敗中とか。
 景気が悪ければ、実績のある現職に追い風が吹きそうなものですが、これまでのような定説は通用しません。背景には大きな閉塞感があり、現状打破の空気が充満しているようです。「盤石」はありません。
 さて、三つどもえの米子市長選ですが、政党の対応をみると、自民=党友と党員の現職・新人の二候補を推薦▽民主=現職は支持しないが、新人への推薦・支持は打ち出さず▽公明=自主投票▽共産=関係する市民グループが新人の支援団体に政策提案―とあいまい。盛り上がりに欠ける要因の一つとも言われます。そのせいかどうか期日前投票の出足も今一つのよう。投票率が気になります。(Q)

生命力

 わが家の近くの畑に今年も菜の花が咲きました。といっても、一面が黄色く埋め尽くされた一年前と違い、所々に数本ずつが控えめに花をつけている程度です。
 菜の花やヒマワリから油を取る農業法人が借りている畑で、連作障害を避けるため、今年は何も植えず、休ませてあるはずでした。
 昨年は、菜の花の後にヒマワリも栽培されていて、冬の間には何度かトラクターで掘り起こされているはずですが、それでもいくつかは無事なまま種が残り、花を咲かせたのでしょう。
 こういうふうに子孫を残し、仲間を増やしていくのか。頼りなく風に揺れる黄色い花を見ながら、生命の不思議としたたかさを見る思いでした。(社)

平井知事の2年

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 鳥取県の平井伸治知事が13日、1期目の折り返しを迎えました。あっという間の2年だったな、というのが率直な感想です。
 06年のクリスマス、ニューヨークにいた平井さんのもとに、突然鳥取県内の経済人らから電話やメールが相次ぎました。「片山知事が辞めた。選挙に出てくれ」と。平井さんはその時、休みを利用してニューヨークに来ていた息子たちのために、ハンバーグを作っていたそうです。
 そこからは、すんなりとはいきませんでしたが、「惜福」。鳥取県を離れるに当たって、福を残して旅立たれたのか、民間や県民が退路を断った平井さんを支えました。
 知事就任後は、突っ走りました。待つのではなく、県民の中に入っていきました、マニフェストで約束した通り。休日もイベントなどに積極的に顔を出し、県民と触れ合う。新しい知事の姿でもありました。休みのない日々で体調を壊したこともありましたが、それでも求められれば出ていく平井さんに県行政トップとしての覚悟を感じました。
 一方、平井県政の船出は、想像以上に波が高かったように思います。〝負の遺産〟となっていた米子ソウル便の搭乗率と韓国江原道との交流再開問題、長引く経済不況と有効求人倍率の低下、地場企業を取り巻く環境の厳しさなど、頭の痛い問題が重くのしかかりました。しかし、その一つ一つの課題に一生懸命に取り組む姿勢に共感する県民も多かったと思います。
 直面する課題の解決、その一方で県のトップには、将来にわたってこの地域が成り立つようにしていく責務があります。「手をこまねいていてはいけない」と、次世代のための積極果敢な挑戦。その一つが定期貨客船という夢の航路への「投資」でした。なかなか見えない具体像に「危うさ」を指摘する声もありましたが、政治生命をかけていたと思います。
 平井さんは人当たりの良さなどがよく言われますが、芯の強い人でもあります。また「優等生」でもあるだけに、非常に責任感が強い。それだけに、この2年間は苦悩の連続ではなかったかと思います。頭の中に県民のためにこうしたいという思いがあり、それが強いだけに、そうならない、なっていないことへのもどかしさがあったと思います。
 それでも、体にムチを打って頑張る。その源となっているのは、やはり県民が豊かにならねばならないということ。選挙戦で言った「改革の果実を県民のものにしたい」との思いであり、鳥取県では最も難しい「経済の活性化」をテーマにしたのもそのためです。
 よく片山前知事との比較が言われますが、本人が言うよう〝芸風〟も違いますし、たぶん平井さんが思うよりも県民の意識は飛び越してしまっていると思います。
 では、残りの2年間で何をするか、何ができるのか。リーダーには結果が求められます。そのことは平井さん自身がよく分かっていることです。奇をてらうことなく、これまで通りまじめに一歩一歩取り組んでいく、そこに結果がついていく。それこそが平井知事であり、県民とともに歩む平井県政だと思います。(鵜)

鳥取市も歴史的な景観守ろう

 解体の危機にある江戸時代の武家屋敷、岡崎邸(鳥取市馬場町)の周辺は、近年まで武家屋敷が立ち並んでいました。しかし、今では取り壊されて駐車場になったり近代家屋に生まれ変わったりして街の景観も一変。岡崎邸は地域に最後に残った武家屋敷となり、寂しい限りです。
 地域の住民からこんな声を聞きました。「ここら辺りは武家屋敷街だったんです。だけど、うちの家をはじめ、みんなバラバラに取り壊されてしまいました。誰も助けてくれなくてね」。理由は遺産相続だったり老朽化だったりといろいろあるでしょうが、行政の保存の援助がなかったのか、と切なくなりました。
 一方、歴史的な景観を守りながら特色ある街づくりを進めている地域もあります。先ごろ、小京都として有名な鹿児島県知覧町の武家屋敷群を見学しました。波打ったような塀の植木や枯山水の庭、質素だが堅牢な武家屋敷など独特の景観が心を和ませ、歴史の重みを感じさせました。平日にもかかわらず多くの観光客でにぎわっていました。人が訪れると、静かな昔の街も人を迎えようという雰囲気に変わるから不思議なものです。県内でも倉吉市の赤瓦や大山町の所子、鳥取市鹿野町などでは、伝統的建築物群や国交省の町並み環境整備など国の制度を上手に活用してまちづくりに取り組んでいます。
 鳥取市の岡崎邸周辺の山の手通り一帯には、鳥取大震災や鳥取大火をくぐり抜けたさまざまな歴史的建造物がまだ数多く残っていますが、このままほっておいたら歴史的な景観がますます損なわれてしまいます。鳥取市も先進例を手本に、早急に重い腰を上げて景観を守る施策を講じてほしいものです。「どこかで始めないと」。そんな市民の声をよく耳にします。(い)

日本かい新聞

 9年前のいまごろ、姫路支社を創設して日本海新聞姫路版を発行していました。おかしなもので山陽側の人々は「にほんかい」の音が「日本海」と結びつかないのです。電話帳を注文した時、受付嬢に「にほんかい」とはどんな字ですか、と何度も聞かれました。挙句の果て送られてきた電話帳には「日本かい新聞さま」と書いてありました。「日本の新聞なのかい?」と尋ねられたようで、思わず苦笑いです。また、梅雨時にある姫路ゆかた祭の時です。その数、日本一と称される露店が軒を連ねることで有名です。記者が店が並ぶ場所の仕切り役を務めた方を取材したことがあり、祭り本番でその仕切り役の方を記者から紹介されたことがあります。「いやあ…お世話になったねえ」「いえいえ、こちらこそ」。そうすると、仕切り役の方の家族が「こちらはどちらの新聞社の方?」と尋ねられました。仕切り役の方は「えー、海がついたな、そう、瀬戸内海新聞の方だ」。山陽側では「海」と聞けば真っ先に瀬戸内海を連想するのだと妙に感心した覚えがあります。(閑)

2009年04月13日

ミニ統一地方選 本格化

 早いもので平成の大合併が集中した2005年の春から4年がたつのですね。そのときに新市町が発足した自治体では選挙の季節がやってきました。さながら「ミニ統一選」といった観があります。今回の選挙はその首長の手腕を問うだけでなく、一巡した合併の成果を住民に問う選挙だともいえるでしょう。特にドラスチックな合併を繰り返した中海宍道湖圏域では三大10万人都市がすべて市長選を迎えます。12日には出雲市長選の投開票があったほか、松江、米子の両市では市長選が告示され、一週間の選挙戦に突入しました。驚かされたのは現職と新人の3人が立候補した出雲市長選です。旧市時代から務めていた現職が最下位で敗れてしまいました。それにしても中海宍道湖圏域の合併関係選挙は荒れもようです。昨秋の安来市長選では意外な大差で現職が新人に敗れました。中海宍道湖圏域での市長選は現職2連敗なのです。市町村合併というものがいかに難しいものだったのかをあらためて実感させる選挙の結果となりました。14日には大山町長選なども告示されます。これらの選挙は19日に投開票されますが、民意はどんな判断を示すのでしょうか。(理)

2009年04月11日

梨の交配と亡き義母

 本紙11日付1面の二十世紀梨交配の写真を見て、亡き義母を思い出しました。妻の実家は梨農家。毎年、この時期になると人手のいる交配作業を手伝っていました。傾斜のある山すそに広がる梨園。初夏の日差しを浴びながら、汗を流した日々が懐かしい。
 15年前に義母が亡くなり、その後義父も体調を崩して、梨栽培が難しくなり、ついに梨園を閉鎖。老木化とともに梨農家も高齢化が進み、つらい作業には耐えられなくなっています。特産・二十世紀梨の将来はどうなるのでしょうか。廃園には時々、ワラビを採りに行く程度です。(竹)

2009年04月10日

GWの道の駅

 鳥取県が東京にアンテナショップを設けて話題を呼んでいますが、道の駅はある意味、その地域のアンテナショップではないでしょうか。その土地の名物が食べられたり、風土に根ざした工芸品や農水産物が購入できたり。また、温泉を備えてアピールするところもあります。ゲートボール場を設け、スポーツが盛んな土地柄をPRするケースもあります。場所そのものが売りの場合があります。昨年九州の通潤橋に行きましたが、観覧のベストポイントは道の駅でした。食であれ、産物であれ、ロケーションであれ、その地域のいいところ―言い換えれば美点や美質みたいなものを道の駅は旅人と住民に発信しているといえるでしょう。ただ、寄り付きが悪いのでは意味がありません。先日、せっかく鳥取自動車道が鳥取市の河原ICまで開通したにもかかわらず、IC近くの道の駅入り口では大渋滞が発生しているとの記事が掲載されました。GWを考えると気が重いところです。高速千円の恩恵が地方の観光地にあるだけに、今年は万全の体制で迎えたいところですが…。鳥取ICができれば解決するだけにあまり気にするなとの意見もありますが、来年以降のリピーターを考えれば今年悪影響を旅人に刷り込みたくないものです。が、本紙では「運転手のマナーに期待」とのコメントを報じていましたが、地元関係機関の取り組みはやや遅いのではないでしょうか。駐車場出入り口に立ち入り禁止ゾーンを設けるとか、他の出入り口を考えるとか。山陰道名和ICの騒音問題が住民の訴えで改善の取り組みが進んでいるのは好例です。忘れてはならないのは、道の駅ブームです。この道の駅は中国一の評価が与えられているのです。(流)

2009年04月09日

東か?西か?中部は?

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 読者の方から、夏の高校野球で興味深いデータがあるとお手紙をいただきました。

 県大会の会場と出場校の関係について。「新制高校後、夏の甲子園に8度出ている鳥取西が、予選が西部地区であったときは1度も出ていない」という内容です。

 確かに結果ははっきり出ているのですが、理由の分析は……なかなか難しいかも。

 ちなみに、1県1校になった1978年以降の予選会場と甲子園出場校を確認してみました。(違っていたらごめんなさい)
 【東部会場】八頭3、鳥取西1、倉吉北1、米子商2、境1、米子東1
 【中部会場】鳥取西4、八頭2、倉吉北2、境2、米子東1
 【西部会場】八頭1、鳥取商1、倉吉北3、倉吉東1、境3、米子東2

 ことしの夏は鳥取市のコカ・コーラ野球場(布勢野球場)が舞台です。東部地区の学校に分があるかと思いきや、データ的には西部地区と五分五分。1度のみの中部勢の巻き返しはどうか!

 前哨戦の春の県大会は西部地区で25日に開幕します。昨春から3季連続で東部勢同士となっている決勝に他地区の学校が進出できるかが見どころの一つですが、まずは秋からググッと力を上げた姿を各校に見せてもらいたいものです。(ほ)

「もったいない」はどこへ

 政府が方針を固めた追加経済対策の目玉はエコカー購入への25万円補助です。13年経過した車からハイブリッド車に乗り換えれば、この補助のほか重量税と取得税がゼロになるそうで、社内でもこの話題で持ち切り。「今の車はまだ11年。なんで13年なの」「タイミングがいいから、買い換えようか」。
 でもまてよ。10年以上も車を大事に使っているドライバーは『もったいない精神』から言えば、表彰もの。買い換えを奨励するより、もったいないドライバーの車検代でも安くする方が喜ばれるのでは。
 高速道路の千円による旅行奨励策もしかり。昨年のガソリン代高騰であれほど車の使用を控えるよう呼びかけていたにもかかわらず、「走れ走れ」の大合唱。二酸化炭素削減に逆行する愚策としかいいようがありません。
 経済刺激と環境対策は矛盾だらけで、わざわざエコカーに乗り換えていいものやら悪いものやら、高速道路を突っ走っていいものやら悪いものやら。何とも悩ましい選択です。(虎)

少年野球も県境越えを

 但馬・美方郡のチームが覇を競う、わが社主催の少年野球大会を、今年もGW期間中に予定しています。今年で22回目。「球春到来を告げる唯一の郡大会」と勝手に銘打っていますが、主催者側としては、さらにこの大会の価値を高めていきたいというのが本音です。
 少年野球大会もたくさんあります。しかし、但馬3市2町のチームが参加する大会だけでなく、手の内を知らない鳥取のチームとの交流大会ができないものか。子どもたちには、きっと良い経験になるでしょう。
 鳥取の上位チームとの対戦権利を懸けた郡予選という位置付けが加わるなら、この大会はさらに盛り上がります。行政や観光の因但連携に合わせ、子どもたちのスポーツ交流も加速すればと願います。(雲)

2009年04月08日

くせ

 3月末で新聞社を勇退された先輩たちと一献傾けました。皆さんの近況で共通するのは勤務していた時のくせが抜けないことです。編集の先輩は朝起きるとニュースを見て、昼は食事をしながらニュースを見て、ウオーキング後は夕方のニュースを見て、寝る前に深夜のニュースを見ているそうです。ニュースを見て事件・事故・出来事の価値判断を磨くのは新聞編集者にとって不可欠の習慣だけに、くせが抜けないのですね。また、夜勤だった先輩は午後11時半ごろに食事するくせが直らないとぼやいていました。
 また、別の先輩と話していて気づきましたが、この先輩の後を引き継いだ新米デスクのM君やN君の話し方が先輩のくせとそっくりなのです。この先輩の話し方は長い間の仕事の中で培われたのでしょうが、簡潔で精緻で隙のないものでした。内容はまだまだですが、新米デスクの2人もその話しぶりでベテランに新風を吹き込もうと日夜踏ん張っています。その話し方のくせが定着するころ、2人は立派なデスクになっているでしょう。(水)
 

2009年04月04日

どうする岡崎邸

 解体か、保存か―。城下町・鳥取に残る数少ない武家屋敷・岡崎邸が、新たに所有者になった宗教団体(本部・滋賀県)による突然の取り壊しをきっかけに、大きな関心を集めています。現在は市民団体による現地保存の訴えを受け入れ、一時中断されていますが、解体されたら二度と同じ建物はできません。これまでの議論が蒸し返された感がありますが、今こそ市民が悔いの残らない判断をすべき時ではないでしょうか。
 市民団体は「貴重な文化遺産であり、この地に残して市民に開かれた施設として利用しよう」と訴えます。これに対し、所有者は保存運動が終わったと理解して購入しており、「部材を一部再利用して、集会所を建設する」考えでいます。一方、市民団体が長年、現地保存に向けた対策を要望する鳥取市は「文化財として指定されていないので、関与できない」と突っぱねています。
 岡崎邸は既に屋内の相当部分が壊されており、このまま放置はできません。三者三様の考えで、なかなか一致点が見つからない状況。どうすればいいのでしょう。市民の英知が求められています。(い)

2009年04月02日

対岸のミサイル

 北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルの発射予告期日は最短で明後日。昨日、ミサイル発射に関する有識者のフォーラムが東京都内であり、聴講しました。講師の1人は共同通信客員論説委員の安尾芳典さん。境高校の第17期生です。
 なぜ、この時期の発射か。「オバマ政権の発足直後であり、6カ国協議などに入る直前。9日開かれる予定の最高人民会議の直前に行う。北朝鮮としては6カ国協議での交渉の優位性を持つと同時に国内的にも体制強化を図るもの」と安尾さんは展望しました。
 安尾さんの話に耳を傾けるのは2回目。前回は核実験の実施を発表した北朝鮮の動向が注目された2006年の秋、境高同窓会での講演です。日本海をはさんで朝鮮半島と向き合う鳥取県にとっても北朝鮮情勢は関心事。県内には北朝鮮による拉致被害者の家族も暮らしています。
 不安をあおる報道は避けるべきですが、人工衛星打ち上げを予告した北朝鮮の動きとその真意、そして日本の対応、海外の反応を注視しよう、と安尾さんと同じ在京記者として考えています。(風)

福が来た

 中小企業庁の「新・がんばる商店街77選」の一つに倉吉市の本町通商店街が選ばれました。倉吉の中心市街地にあるアーケード通りとして知られていましたが、アーケードの撤去された今は昔の面影を残すごく普通の商店街です。ご多分に漏れず商店街は衰退の一途をたどっていますが、ここも例外ではありません。普段は人影もまばらなことも多いのです。
 そんな状況ながら選定されたのは、何とかしたいという商店主たちの熱い思いが消えていないからなのでしょう。商店主グループが取り組む「福の神に会える街づくり」は、市内に在住する3人の仏師に協力してもらい、店舗などに木彫りの仏像を配置することです。布袋さまに恵比須さま…。今では商店街周辺で30体を超すまでになったそうです。ふらりと歩けば福の神がほほ笑んでくれるなんて、散策するにはもってこいではありませんか。福の神のご利益とでもいいましょうか、頑張っている地道な取り組みが評価され「福が来た」ようです。(舂)

 

2009年04月01日

アラカン記者

 「今ごろの若い者はなぜキムタクなどと省略する。間違った日本語をなぜ新聞も使うのか」。目の前で年配の読者からこんなお叱りを受けた先輩がいました。この先輩はなかなか機転のきく人で、こう答えたのです。「お客さまの時代もこんな省略はあったでしょう、アラカンとか」
 この読者の時代はアラカンといえば鞍馬天狗の嵐寛寿郎です。が、アラフォー(40歳前後の世代)という言葉が世に出てからアラカンはアラウンド還暦の略になりました。4月1日でアラカンの先輩方がいったん退職され、再び嘱託という形で出社されています。管理職というくびきから解き放たれ、心なしか晴れ晴れとした表情。記者の現場にそれこそ「還って」きました。還暦とは再び生まれた時の干支に戻る意で、いわばリ・スタートという感じです。現場に還ってきたアラカン記者。鞍馬天狗のような大ベテランの新人記者です。(流)

4コマ漫画

 その道の編集者によると、最近の4コマ漫画は落ちの説明が冗舌すぎるそうです。1コマ目から3コマ目までの伏線が甘いのに4コマ目で無理やり落とそうとするから、説明が長くなるとのことです。「4コマ目でくどくど説明するようじゃあ、いい漫画とはいえません」とくだんの編集者。結局は構成力ということなのでしょう。
 1日付から社会面の4コマ漫画を「ゴンちゃん」にリニューアルしました。作者のかまちよしろうさんは「4コマ目がくどくない」期待のベテラン作家です。3世代7人家族+愛犬、愛猫が野の山家を舞台に繰り広げる笑いと感動に期待しましょう。ゴンちゃんは今まで他紙に登場したことのない、それこそ「ピカピカの」新キャラクター。読者の皆さんで育てあげて日本海新聞をしょって立つ名物キャラにしてください。(行)

日本一に学ぶ

 都道府県の代表が職種別の日本一を競う「技能グランプリ」で、湯村温泉旅館「井づつや」の井上明彦料理長が、日本料理競技で優勝しました。盛り付け、味付け、独創性など制限時間内に作った四つの料理での総合評価です。まずは日本一、おめでとうございます。
 前回、前々回は銀メダル。努力によって培った自信、かつてテレビ番組「料理の鉄人」に出演するなど多彩な経験をもってつかんだ「三度目の正直」でした。
 「絶対日本一を取れ!」。今回は同旅館社長の至上命令もあったようで「何としても」の思いが、強いプレッシャーになっていたそうです。仕事の合間を縫っての研究の日々。栄光への道のりは、決して楽ではなかったようです。
 ですが、ここ一番で実力を発揮できる集中力、勝負根性、見習いたいものです。自らの腕を試す意味でも、場数を踏むことは大切です。そしてめぐってきたチャンスをものするための努力はさらに重要なことだと、教えられた気がします。(雲)