アラカン記者
「今ごろの若い者はなぜキムタクなどと省略する。間違った日本語をなぜ新聞も使うのか」。目の前で年配の読者からこんなお叱りを受けた先輩がいました。この先輩はなかなか機転のきく人で、こう答えたのです。「お客さまの時代もこんな省略はあったでしょう、アラカンとか」
この読者の時代はアラカンといえば鞍馬天狗の嵐寛寿郎です。が、アラフォー(40歳前後の世代)という言葉が世に出てからアラカンはアラウンド還暦の略になりました。4月1日でアラカンの先輩方がいったん退職され、再び嘱託という形で出社されています。管理職というくびきから解き放たれ、心なしか晴れ晴れとした表情。記者の現場にそれこそ「還って」きました。還暦とは再び生まれた時の干支に戻る意で、いわばリ・スタートという感じです。現場に還ってきたアラカン記者。鞍馬天狗のような大ベテランの新人記者です。(流)