どうする岡崎邸
解体か、保存か―。城下町・鳥取に残る数少ない武家屋敷・岡崎邸が、新たに所有者になった宗教団体(本部・滋賀県)による突然の取り壊しをきっかけに、大きな関心を集めています。現在は市民団体による現地保存の訴えを受け入れ、一時中断されていますが、解体されたら二度と同じ建物はできません。これまでの議論が蒸し返された感がありますが、今こそ市民が悔いの残らない判断をすべき時ではないでしょうか。
市民団体は「貴重な文化遺産であり、この地に残して市民に開かれた施設として利用しよう」と訴えます。これに対し、所有者は保存運動が終わったと理解して購入しており、「部材を一部再利用して、集会所を建設する」考えでいます。一方、市民団体が長年、現地保存に向けた対策を要望する鳥取市は「文化財として指定されていないので、関与できない」と突っぱねています。
岡崎邸は既に屋内の相当部分が壊されており、このまま放置はできません。三者三様の考えで、なかなか一致点が見つからない状況。どうすればいいのでしょう。市民の英知が求められています。(い)