今年の漢字は「欲」
毎年12月12日の漢字の日に京都・清水寺で発表される今年の漢字。漢字一文字でその年を象徴し、世相を表現するだけに、十大ニュースと並ぶ年の瀬の風物詩です。阪神大震災が発生した1995年は「震」、シドニー五輪の2000年は「金」、米国同時多発テロの01年は「戦」、食品偽装が相次いだ07年は「偽」、そして昨年はオバマ大統領のチェンジや百年に一度の不況などを受けて「変」でした。そのイベントを開催してきたのが、いまお騒がせの日本漢字能力検定協会です。昨日の記者会見では渦中の理事長父子が謝罪したものの、自身を正当化する返答も多く、すっきりしないものでした。
当事者の理事長父子に問題があるのはもちろんですが、協会に公益法人としての特権を与えてきた文部科学省はなにをしていたのでしょうか。昨年の事故米問題と農水省もそうですが、公益のために国がある企業・団体に特別な権限を与える時は十二分に監督する義務を果たしてほしいものです。漢字文化の発展を目指した同協会の発足当初は崇高な理念だったかもしれませんが、利益が上がり、時間がたつにつれて、当初の崇高さとは離れていったようです。
このコラムでは抗議の意を表して、ペンネームをひらがな一文字にしてみました。(に)