サービスエリア
大型連休を利用して家族で九州に行きました。さすがは「高速千円」です。激しい渋滞でした。
昨年、東京から友人夫婦が来て、高速道路の話になりました。友人夫婦いわく、道路公団の民営化以降、都会の高速道SA(サービスエリア)は魅力度競争に拍車がかかっているそうです。ドライバーに休憩や給油サービスを提供するSAから、「もうけるSA」に変わったからです。売店と食堂、ガソリンスタンドという三点セットに加え、消費を誘引するさまざまな工夫が凝らされており、夫婦はSA巡りをマイブームにしていました。
当然、経営資金は限られていますから、都市部のSAが充実すれば地方高速道のSAは衰退していきます。SAの「選択と集中」が始まっているのですね。今回の九州往復で気になったのは、この市場原理導入によるSAの内容の濃淡でした。岡山、島根、広島の中国縦貫道SAはガソリンスタンドを閉鎖するなど経費削減による衰退が目立ち、売店も楽しいものではありませんでした。半面、九州道に入ると福岡近郊のSAは数年前よりも格段に充実していました。PAをSA並みの機能に拡充するところもあり、それこそ巡っていて楽しいものでした。
民間企業としてこの「選択と集中」は正しい取り組みです。都市と地方の格差が広がっても、民営化された以上、われわれが不満を抱くのは感情でしかありません。ましてや公営時代の無駄を復活させてはなりません。ただ、うまくいかないものだとつくづく思います。地方にとって国営サービスの民営化は必ずしもバラ色一色ではないのです。SAを通して地方に住む悲哀を実感したドライブでした。(閑)