〝一石三鳥〟の伯州綿
明治時代に一大産地として全国に名をはせた弓浜半島の「伯州綿」。境港市でこの特産の復活プロジェクトが進行中です。市の農業公社が昨年度、同市中野町の遊休農地4アールで試験栽培した結果、約60キロの綿を収穫し、茨城県のふとん屋に販売。「弾力性や保温性があってふとん綿に最高」との評価を得たそうです。
本年度からは3年間、国のふるさと雇用再生事業を活用して5人を雇用。1000キロの収穫を目標に栽培面積を1ヘクタールに拡大し、産地の復活を目指します。33人の応募者の中から5、60代の男性5人が5月1日付で採用され、来週には伯州綿の種まきが行われます。
販路開拓にも力を入れ、無農薬有機栽培の国産オーガニックコットンとして、紡績した糸を子供服やジーンズなどのメーカーにも売り込む予定です。伯州綿は繊維が短く、紡績機で糸にしにくいのが難点で、公社の職員が課題克服に知恵を絞っています。
遊休農地の有効活用と雇用の創出、特産の復活という〝一石三鳥〟の取り組みに注目しています。(酒)