議員社会と議長のいす
鳥取県議会で、県議会自民党と自民党クラブの合流話と役員人事、正副議長候補選びが大詰めを迎えています。両会派が合併すれば所属議員17人の最大会派が誕生、よって正副議長候補になれば必然的に選挙で新しい正副議長となります。それだけに所属議員は人選に力が入ります。
なぜ、こんなことに血まなこになるのか。世間からすると、この議員社会の人たちは理解しにくいと思います。まあ、市町村議会もそうですが、議員となったからには議長のいすに座りたい、それが〝男子の本懐〟なのかも。特に県議会は期歴社会ですから、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)、チャンスが来るのを待ち続ける。大変な世界でもあります。
数は力。議長選や人事前には、多数派工作や水面下の駆け引きが繰り広げられます。これに独特の人間関係がスパイスとなって、なんともいえぬ攻防戦です。よく議員から「人事は最後の1日」と聞きますが、〝どんでん返し〟も潜んでいます。かつて担当した市議会では、多数派を取るために反目していた相手を取り込んだケースも。こうなれば〝寝業師〟の世界、ここまでなるにはかなり議員社会にもまれなければなりません。
かつてはどの議会にも仕切るような大物議員がいましたが、いまは大物不在の時代。また携帯電話という便利なものができて議員が「足跡」を残さなくなり、こうした取材も大変になりました。しかし、このドロドロした世界を知ることも、記者にとっては勉強です。きょうは両会派の総会が開かれます。報道通りの人事か、どんでん返しが待っているのか。記者にも緊張感が走ります。(鵜)