県庁「不夜城物語」
本日付紙面に、鳥取県が7月7日の「クールアース・デー」に合わせて、県庁本庁舎の窓明かりで「七夕」の文字を浮かび上がらせ、県民にCO2削減を呼び掛ける記事が出ています。同日は臨時ノー残業デーにするとのこと。
県庁といえば、東町の「不夜城」とも呼ばれています。夜遅くなっても煌々(こうこう)と明かりついています。新宿歌舞伎町の「不夜城」はネオンですが、こちらは職員が残業しています。
かつて県庁の記者室で仕事をしていたら、「きょうはノー残業デーです…帰りましょう」とのアナウンスが流れていました(現在は毎週水曜日午後5時15分だそうです)。といっても帰る(帰れる)職員はほとんど見なかったように思います。仕事が山のようにあり、早く帰りたいけど帰れない。決して仕事が遅いわけではないが、済まさないといけない責任がある。スパッと割り切れないところ、私もよく分かります。
県が一生懸命に「ノー残業デー」を呼び掛けるのに、足元の職員は、現実は残業しないとこなせない。この点について平井知事の見解を聞いてみたいものです。
一方、「不夜城」にはおいしいネタがあります。周りに人が少なくなると、口も滑らかになるもの。「遅くまで頑張っているな、いますね」と親近感がわくのかも。
デスクにとって午後5時といえば「さあ、これから」。考えてみれば入社以来、遅くまで仕事するのが「日常」になっています。どこまでいっても終わりがない仕事、翌日のこと(紙面)が気になる、落ち着かない話ですが、半面成し遂げたときの充実感があります。どの仕事でも、だからこそ頑張れるんだ、ということがあると思います。
ただ、「これからの行政マン」は早めに仕事を切り上げて、民間や地域の人らと付き合い、「外」の声を吸収したほうがよいかも。難しい側面もあるでしょうが、率直にそう思います。そこにこれから仕事をしていく上でのヒントがあり、県民が求める「県庁の姿」に近づいていくのだと思います。(鵜)
=写真は1日午後8時15分の県庁