日本の縮図
企業が新しい製品やサービスを提供する場合、市場調査や試行、先行販売が不可欠なのですが、その舞台としてよく選ばれるのが、静岡県です。平たく言えば日本の標準地であり、縮図なのですね。東京と大阪という東西文化の中間点であり、所得水準も中間です。デパートのブランド導入は東京で決め、バーゲンは大阪で決めるといわれますが、それが全国的な流行になるかどうかは、静岡で先行販売するのが最も占いやすいわけです。全国展開する飲食チェーンが新メニューを試したり、飲料水メーカーが新製品を先行販売する場でもあります。
その静岡県の知事選で、民主党が支持する候補が自民党系の候補を破り、当選しました。きん差の勝負でしたが、民主が「分裂選挙」となったことを差っ引くと、民主党の大勝利です。ところが、政府・与党は静岡県知事選はあくまで地方選、国政とは関係なしとして、総選挙への影響を認めようとしません。先述した通り、静岡は日本のスタンダードです。ここでの選挙戦、つまりサンプル調査が「自民支持せず」という結果を示しているのですから、総選挙には新たな戦略で臨むのが市場調査を生かすことなのです。首相近辺はその結果を無視するのですから、何をかいわんやです。
あきれた神様は「それでは」と、もう一つ巨大なサンプルを用意したようです。東京都議選。これは壮大です。何せ、日本人の10人に1人が票を投じるのですから。(理)