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映画「銀色の雨」

0910151.jpg 米子市などを舞台にした映画「銀色の雨」が、いよいよ今月31日に鳥取・島根両県で先行ロードショーされます。この映画では本紙の販売店も登場します。主人公の平井和也は鳥取県の小さな町で新聞配達しながら高校に通っている設定。昨年、そのロケ現場を見に行ったら、和也役の賀来賢人さんが寒さに震えながら出番待ちしていました。米子コンベンションセンター近くの公園では、ブランコに乗った和也が子どもたちと絡むシーンが。賀来さんは笑顔の素敵な好青年でした。
 映画には平井伸治知事も米子駅の駅員役で登場。撮影は1発OKだったそうですが、どんな役者ぶりかぜひ見てみたいものです。
 実は私もエキストラとして、中村獅堂さん演じるプロボクサーの岩井章次の回想シーンで、リングサイドに陣取るカメラマンとして参加させてもらいました。初の映画出演に自慢できると思い、一緒に参加した同僚記者に映っていたかどうか聞いたところ、「映ってないみたいですよ」。どうやらカットのようです。残念ですが、映画をつくる作業に加われたのは良い経験になりました。
 先日、「銀色の雨」の原作者、浅田次郎さんの講演がありました。米子でのロケが決まった際、「銀色の雨」が収められた短編集「月のしずく」を読んでみました。「冷たい雨が優しい色に変わるまで一緒にいよう」―。こういう世界を描く作家ですから、もっとストイックな人かと思ったら、結構気さくなタイプのよう。
 講演で、浅田さんは中村さんをこうほめました。「あの悪役顔がいい。忘れがたい悪役顔だ」。浅田さんは人は個性が大切だと強調。「今の若い人には個性がない。世の中が豊かになったからなのか」と話しておられました。その中で中村さんの悪役顔はキラリと光っているということでしょう。
 映画には米子の繁華街の朝日町のほか、境港や美保関も登場します。なぜ、プロデューサーや監督が「銀色の雨」の舞台として〝この地〟を選んだのか。スクリーンで確かめたいと思います。(鵜)

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