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県職員としての誇り

 鳥取県の不正経理問題が、知事部局の他の部署や県教委、県警まで広がりました。今回問題が発覚した際、「調べればまだまだ出てくる」とささやかれていましたが、現実のものとなりました。
 平井伸治知事はこれを受け、県職員に向けての緊急メッセージを発表。「県民、そして地域のために仕事をする。県民の負託を受けて公金を管理する」とし、「県職員としての使命感、誇りを忘れていないか」と呼び掛けます。県民の側からすると、当たり前のことですが、その当たり前のことをトップがメッセージとして発せねばならないところに、現状がよく分かります。
 調査結果では、業者に虚偽の請求書を書かせたり領収書の受取日を変えるなど意図的に伝票を改ざんしていたことが明らかになりました。公務員として、あってはならないことです。この実態を見て、県民はどう思うでしょう。コンプライアンスという言葉だけでなく、よほどの強い決意を持って取り組まなければ、信頼は回復できません。
 8日のコンプライアンス確立本部では「会計規則を逸脱しても罪悪感がなかった」(出先機関)という反省の弁もありました。「結局は心の問題」(県教委)との指摘も。会議では、コンプライアンス強化運動期間の設置や不正経理にかかる処分の見直しなどを確認しましたが、全職員が一丸となり二度とこんなことが起こらないようにしないと、本当に県民は離れてしまいます。
 民間や農業者らはこの厳しい環境の中、必死になって明日を築こうとしています。1円を稼ぎだすのも大変なことです。そんな中で県職員が公金をずさんに扱っている、その意識がない。情けないことです。外に出て県民と話をし、声に耳を傾けてみてください。いかに自分たちが恵まれているか分かるはずです。そういった謙虚な気持ちがあれば、不正経理などできるはずがない。県職員が思っている以上に、県民は今回の事態を重く、厳しく見ています。
 知事のメッセージの中に、こんな一文があります。「私たちの仕事は県民の皆様に支えられています。そして、その信頼は、職員一人ひとりが誠実に職務を遂行し、県民の幸福で充実した生活の向上に貢献することで得られるものです」
 県民が誇りに思えるような、県庁の姿を見せてください。(鵜)
 

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