タテとヨコのジンクス
不思議なものでタテ位置(南北)にある場合は仲がよく、ヨコ位置(東西)にある場合は仲がよろしくない場合が多いのです。何のことかというと、自治体のことです。
たとえば、東西に位置する鳥取県と島根県。古くは中海干拓・淡水化、その後は米子空港滑走路延長(今回ではなく2000メートルのときですね)をめぐる県境の設定、中海の漁業権などことごとくうまくいっていませんでした。最近でしょうか、友好ムードが高まってきたのは。何もヨコの県同士がライバルになるのは山陰に限ったことではありません。日本列島の端から端までそうです。テレビの何とかショーでもライバル同士の県出身者が互いの県をこき下ろし、ふるさとを持ち上げています。
実は県単位で営業テリトリーを設定する新聞社もそうなのです。ヨコ位置にある社とはよろしくないのですが、タテ位置にある社とは友好ムードいっぱいです。ヨコ同士の場合、新聞の販売競争のライバルである場合が多いのですが、タテ同士の場合は県境に山脈があるなど行き来が難しい場合が多く、競争が生じないのです。ヨコ同士は果てしないスクープ合戦になりがちですが、タテ同士は記事交換するなど互いに助け合うのです。
そんなタテとタテのジンクスを鳥取県と島根県が打破することになりました。行政実務の第一線を担う課長同士を人事交流し、より互助関係を深めていく考えだそうです。表面的ではない、新しい交流による化学反応に期待したいですね。(閑)