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施工業者が「つくる」

 先日、県内の建設関連業者と話をする機会がありました。長期不況の中、業界も大変なようですが、その中で「なるほど」と思ったことがあったので紹介します。
 施工業者は、施主の要望に沿って、大きなお金をもらって建物や店舗を造ります。しかし、ただ建てたり造るだけではダメだと指摘します。その後のフォローがどれだけできるかが問われていると。例えば、お店を造ったとすれば、施工業者は完成後もそのお店にかかわっていく、飲食店なら自らも会合などで使い、お客さんを呼ぶ協力をする、口コミで「あそこにいい店ができたよ」と周りに伝えていく、「その後使い勝手はどうですか」と施主に気を配る。お金をもらったからそれで終わりではなく、こういうアフターができるかが大事ということです。
 つまりここでは、施主も施工業者も「ウイン&ウイン」の関係を築いています。お互いに良くなっていく。そのことが信頼につながり、次の仕事を呼び込む。自分さえ良ければという考えでは、こういう関係は生まれません。実際、業者によると、このいい関係があるところほど、店も「長持ち」しているとのこと。「造る」は「つくる」こと、よく分かる気がします。
 これは何も、建設・建築業界だけでなく、さまざまなことで言えると思います。日々の仕事をする中で、地域でさまざまな人とかかわる中で、相手のことを思ってやっていると、それを返してくれる。別に対価を求めているわけではありませんが、福が自分に帰ってくることがあります。
 こういうちょっとしたことで変わっていく。人間社会の素晴らしいところだと思いますし、あらためて相手を思いやることの大切さを教えてもらいました。(鵜)

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