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2010年02月26日

1300本

 先日、本社編集制作局あてにビッグな贈り物が届きました。ある清涼飲料水メーカーからです。玄関に出てみて驚きました。発売されたばかりの新製品が50数個の箱に詰められて高く積み上げられているではありませんか。その数、なんと1300本です。わが社は新聞は売ってもジュースは売ったことがありません。上司は「君が始末しといて」と会議に向かいました。さて、困ったものです。鳥取本社には約200人の社員がいますが全員に配るとしても6本強ずつです。もらい物ですから売ったり、大型イベントで配るわけにも行きません。とはいえ、箱の山が玄関の一角を占めており、早く片付けなければなりません。ふと、納品書を見返しましたら、あて先には見慣れない文字が…。このメーカーが新製品の発売を記念して数カ所に配ったジュースが、配達業者の誤りですべてわが社に届けられていたのです。業者に取りに来てもらい、事なきを得ました。ああ、疲れた。一連のばたばたでのどが渇いたので、ジュースを一本いただきました。(閑)

2010年02月19日

4回転とブルーの衣装

 記者会見を聞いていて「とびます、とびます」という坂上二郎さんのギャグを思い出しました。バンクーバー五輪フィギュアスケートの男子シングルで、ショートプログラムでトップに立ったプルシェンコと3位の高橋が記者会見で4回転を飛ぶと断言した場面です。長野五輪以来、4回転を跳んだ選手が金メダルを獲得していると高橋選手。かたやプルシェンコはスポーツが発展するために4回転が必要だと力説します。
 フィギュアスケートは現在の採点法に移行して以来、ミスが少ない選手が勝つようになりました。現世界チャンピオンでSP2位のライサチェクのように、4回転を跳ばない選手がここしばらくの国際タイトルを独占してきました。この風潮に異を唱えたのが、トリノ五輪後に引退状態だったプルシェンコの復帰でした。スポーツは絶え間なく進歩するものですが、勝負を優先するあまり後退するのはおかしい―。これが、4回転がない演技に対するプルシェンコの主張でした。五輪前の大きなタイトルで、4回転ジャンプを駆使して圧倒的な差で勝ったプルシェンコは「(トリノ後)3年間やってきた人に勝ててうれしい」と言ったそうです。壮大な皮肉ですね。そして、一方の高橋。プルシェンコ復活という時流を踏まえ、スケートはスポーツであり発展すべきだという自らの理想も踏まえ、その上で金メダルを狙って4回転に挑戦しました。
 結果は皆さんご存知の通り、4回転を回避したライサチェクが金メダルを獲得しました。ただ、スポーツは発展するものであり、時には勝負よりも進化が優先するものだという2人の4回転ジャンパーの主張は、とても納得いくものでした。高橋の銅メダルは、今季、4回転に失敗して転び続けたからこそ獲得できたのでしょう。とはいえ、4回転必須と大合唱が繰り広げられた大舞台でマイペースを守ったライサチェクの強靭な意思もたいしたものでした。史上最高の激戦といわれた今大会の男子フィギュアは、男同士の見事な精神戦でもあったのです。
 そして女子です。占うのは難しいのですが、男子の影響は必至です。男子では一つジンクスが破れました。長野五輪以来、4回転ジャンパーが金を獲得しているというジンクスですね。このことが女子にも影響を与えるのではという思いがします。大切なのはマイペースなのだとライサチェクの金に意を深める選手が多いのかもしれません。そして、もう一つ。女子のジンクスをご存知ですか。ブルーの衣装を着た選手がここしばらく金メダルを獲得しているのです。トリノの荒川選手がそうでした。今回もブルーの衣装を用意している有力選手がいると聞きます。が、男子同様、このジンクスもなくなるのかもしれません。確か、浅田選手のフリーの衣装は赤と黒です。(理)

拝啓龍馬殿

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 太平洋を望む桂浜の坂本龍馬像は台座を含めて13・5㍍。高過ぎて写真に収めるのに苦労しました。訪れた高知県内はNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放映に合わせた「土佐・龍馬であい博」の最中。県立坂本龍馬記念館の入館者数は1月中で2万4110人と前年同期の3倍に上ったそうです。111.JPG

 その龍馬記念館でご当地本を手にしました。開館した1991年から2006年までの入館者が龍馬にあてた手紙をまとめた一冊。龍馬への憧れがつづられ、「龍馬殿を見習って生きていきたい」という鳥取県からの入館者も。ページをめくると、「党利党略、私利私欲を追う政界」や「9・11からイラク戦争、絶え間ないこの戦乱」など世の中への憂いは多く、龍馬待望論のようなメッセージが目に留まります。
 昨年夏の衆院選挙がもたらした政権交代は先行きの見えない不安をぬぐい去る期待の表れ。とすれば、日本の現在は幕末よろしく変革期。ですが、政治と金の問題に国会は揺れ、混沌とした社会に光は見えないまま。声高に叫ばれた「平成維新」の言葉を最近聞かなくなりました。
 ちなみに前出の本のタイトル「ほいたら待ちゆうき 龍馬」は、それでは待っていますの土佐弁。龍馬の英雄伝説に触れて人生のヒントを得ようと生誕地に足を運ぶ人の群れは絶えそうにありません。(風)

2010年02月05日

コンビニ増加が語る前兆

 JR鳥取駅周辺にコンビニが増えている記事が紙面を飾りました。特徴的なのが、駐車場がない、または駐車場があまり広くないコンビニが多いことです。公共交通を使う歩きの客が多いということですね。ややひねくれた見方なのですが、ここに街の変化を感じます。
 営業所経済、支店経済という言葉があります。地方の拠点都市には大手の営業所や支店が集まるものですが、この集中によりもたらされる経済的な活性化をさして言う言葉ですね。しかし、最近はこの方程式に変化が生じています。拠点都市の条件が交通網の整備や不況、IT革命で変わってきたからです。鳥取の場合、飛行機の増便、鉄道・道路の高速化で大都市圏から近くなりました。関西どころか、東京への日帰り出張も当たり前の時代になりました。これはとてもいいことなのですが、半面、コストをかけてオフィスを構えたり、社員を定住させなくともビジネスができるようになったことを意味します。さらに、インターネットの普及で離れた顧客との意思疎通も十分図れるようになりました。そして、この不況です。各企業とも経費のかかる出先を統合整理し始めました。
 これらの要素とコンビニ増を重ね合わせると、一つの結論が導き出されるのです。つまり、鳥取の支店経済、営業所経済は弱体化していると。
 米子もそうですが、鳥取でのビジネスは大都市圏から社員を出張させれば十分となりました。よって出先は廃止されますが、代わりに出張ビジネスマンが大幅に増えました。近年のビジネスホテル増がその事実を物語っていますね。そしてサラリーマンの出張につきものなのが、居酒屋です。駅前に全国共通のブランドで県外の人も安心してのれんをくぐれる居酒屋が増えたのが、何よりの証拠でしょう。そしてビジネスマンの需要が次に向くのが、コンビニです。この不況でビジネスマンの懐は寂しく、出張先でそうそう外食はできません。いきおいコンビニの弁当や総菜のニーズが高まり、JR駅周辺のコンビニ出店ラッシュをもたらした、というわけです。
 拠点都市の条件が変わり、この地域の拠点性をどの街が握るのか、という新たな都市間競争が始まりました。山陰の拠点都市は鳥取なのか、米子なのか、松江なのか、それとも不要なのか。コンビニ増加の記事を見て、こんな思いにかられてしまいました。(閑)
 

2010年02月04日

「隼」「はやぶさ」「ハヤブサ」

100204.jpg 3日付の本紙に掲載した「寝台特急はやぶさでまちおこし」。K記者の「足で稼いだ」記事で、同僚からも「面白い話題」「引き続き、その後も追ってほしい」などの声が上がっていました。
 同日、浜松市のスズキ本社を訪れた平井伸治知事から電話がかかってきました。「たいへん喜んでおられましたよ」。何と、知事はその記事が載った新聞を鈴木修会長兼社長にあげたという。
 鈴木社長といえば、一代で二輪・四輪メーカーの「世界のスズキ」をつくった人物。経済誌などによく登場します。なかでも新興国インドに早くから注目した話は有名で、子会社は同国最大の5割超のシェアがあるそうです。先見性がすごい。
 若桜鉄道の隼(はやぶさ)駅は数年前から、スズキのバイク「ハヤブサ」のライダーが訪れる〝聖地〟となっています。これを生かし、住民有志でつくる「若桜鉄道の隼駅を守る会」が駅と同名の寝台特急「はやぶさ」を募金で購入し、ライダーたちに休憩や宿泊してもらい、まちおこしにつなげようと計画しています。鈴木社長はこの話を伝える記事がうれしかったよう。
 同社のハヤブサは、大型自動二輪(1300cc)で〝究極のマシン〟と言われているとか。写真を見るとカッコいいバイクです。経営難の地方のローカル線の駅名が縁で、全国からライダーが集まり、住民と一緒になってまちおこしに一役買う。北海道の「幸福駅」ではないですが、映画にもできそう。
 知事は合わせて、鈴木社長に隼駅のスタンプを押した証明書をプレゼントし、記念撮影したとか。このスズキとの縁は、大事にしたいですね。(鵜)

2010年02月02日

長妻似?

 先日、米子コンベンションセンターで開かれた障害のある人たちのファッションショーで、来賓あいさつをした角博明米子市副市長が自身が体験したおもしろいエピソードを披露していた。
 最近上京して、国会の衆参議員会館を訪れた際、すれ違う人たちから盛んにお辞儀されたというのだ。「あとで気づいたが、どうも長妻厚労大臣と間違えられたようだ」という。言われてみれば風貌、雰囲気が似ていないこともない。
 副市長もまんざらでもないようで、「最近はやや評判が落ちているようですが、ぜひ障害者福祉の充実のためにもがんばってもらいた」と述べ、会場を沸かせていた。あいさつでは、「みんなちがって、みんないい。」という金子みすゞの有名な詩も紹介し、長妻似のクールな外観とは違う一面をのぞかせていた。(Q)