拝啓龍馬殿
太平洋を望む桂浜の坂本龍馬像は台座を含めて13・5㍍。高過ぎて写真に収めるのに苦労しました。訪れた高知県内はNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放映に合わせた「土佐・龍馬であい博」の最中。県立坂本龍馬記念館の入館者数は1月中で2万4110人と前年同期の3倍に上ったそうです。
その龍馬記念館でご当地本を手にしました。開館した1991年から2006年までの入館者が龍馬にあてた手紙をまとめた一冊。龍馬への憧れがつづられ、「龍馬殿を見習って生きていきたい」という鳥取県からの入館者も。ページをめくると、「党利党略、私利私欲を追う政界」や「9・11からイラク戦争、絶え間ないこの戦乱」など世の中への憂いは多く、龍馬待望論のようなメッセージが目に留まります。
昨年夏の衆院選挙がもたらした政権交代は先行きの見えない不安をぬぐい去る期待の表れ。とすれば、日本の現在は幕末よろしく変革期。ですが、政治と金の問題に国会は揺れ、混沌とした社会に光は見えないまま。声高に叫ばれた「平成維新」の言葉を最近聞かなくなりました。
ちなみに前出の本のタイトル「ほいたら待ちゆうき 龍馬」は、それでは待っていますの土佐弁。龍馬の英雄伝説に触れて人生のヒントを得ようと生誕地に足を運ぶ人の群れは絶えそうにありません。(風)