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2010年04月28日

ドラマの力

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 秋田ソウル便の搭乗率がテレビドラマの影響で劇的に改善しているのをご存知でしょうか。
 秋田ソウル便は米子ソウル便と同時期に就航しましたが、搭乗率が低迷。ついには打ち切りが決まってしまいました。しかし、秋田でロケを敢行し、平均視聴率30%、最高瞬間視聴率50%を記録した韓国ドラマ「アイリス」の放送が昨年10月に始まると状況は一変します。昨年12月には早くも秋田ソウル便の搭乗率は85・8%を記録しました。ことし1月も82・5%に達し、韓国人利用者に至っては前年同月比で265%です。2月は85・4%、3月も85・8%です。当然、打ち切り方針は霧散しました。韓国人客は秋田ソウル便だけでさばけないため、韓国便がある青森や仙台空港経由で秋田を訪れるケースもあるとか。ドラマ効果恐るべしですね。
 秋田県はラッキーだったと思いがちですが、これはドラマのロケが日本であると知った秋田県が必死のロケ誘致を繰り広げたたまものだそうです。このドラマは日本国内でも放送が始まっており、いやはや、秋田はまだまだにぎわいそうです。
 このアイデアが米子ソウル便と環日本海貨客船の振興に使えないものでしょうか。米子・境港・東海・ソウル・ウラジオストクを舞台に、ソウル便と貨客船を絡めた壮大なドラマを制作し、日韓ロで放送するのです。台本は国際コンテストで募集してもいいでしょう。ヒットすれば三カ国のドラマファンがソウル便と貨客船を頻繁に利用すると思うのですが…。
 28日の本紙地域3面で「案内係が見た環日本海定期貨客船―日本人客は数人」という記事の見出しを見て、秋田の盛り上がりと比べてしまいました。(理) 

2010年04月19日

♪どんなときも

 1004.jpg 「何をしようと思って東京に来たか」。東京都世田谷区の鳥取県男子学生寮であった入寮式。上京した学生に問い掛けた鳥取県人会長で弁護士の鳥飼公雄さん(74)は「高校で学んだ知識は平たんなもの。原理原則はもっと深い」と諭していました。
 社会に出る前のモラトリアムな学生時代に考え、悩み、苦しむことを勧める鳥飼さんも学生寮で暮らした一人。当時抱いた「モヤモヤしたもの」を寮誌『でゆうね』の創刊号につづったそうです。
 砂丘を意味する英語「Dune」から取った寮誌で、鳥飼さんは郷愁に食欲を増し、灰皿から拾い上げて吸ったキセルに哀れさを感じ、寮友と交わした女性の話に崇高な理想を抱き、ネオン街で行われていた相対売買の両性交渉に憂いを覚えた「或(あ)る日」を書き記していました。
 「若い時に悩み、苦しんでいればこそ、何かが見つかった気がしてならない」との鳥飼さんの回想に、槇原敬之さんの歌を思い浮かべました。
 ♪どんなときもどんなときも 迷い探し続ける日々が 答えになること僕は知っているから~。(風)が学生時代にヒットしたこの曲、社会に出てからも口ずさんでいます。(風)

2010年04月07日

余部“鉄”橋の名を

112.jpg JR西日本は兵庫県香美町のJR山陰線で建設中の新余部橋について、8月12日から供用を始めると発表しました。コンクリート製の新橋の誕生は鉄製の旧橋の引退を意味します。数々の歴史を刻んできた余部鉄橋がその役割を終えるカウントダウンが始まったのです。
 ご存知の方も多いでしょうが、余部鉄橋の正式名称は余部橋梁(りょう)です。したがってコンクリート製になっても余部橋梁の名前は変わるわけではありませんが、余部鉄橋の通称は消えます。但馬支社の同僚によると、新橋の通称は新余部橋だそうです。

 すこし、風情が足らないのではないでしょうか。

 鉄道ファンの皆さん、コンクリートになっても余部鉄橋の愛称を使用する運動を繰り広げませんか。「鉄製ではないのだから…」との指摘もあるでしょうが、鉄道橋という意味であれば「鉄橋」を使っても間尺に合います。「あまるべてっきょう」という響きはいまや文化遺産なのです。文化遺産を後世に残すのは、われわれの役割です。(閑)