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新年に想う@TOKYO CITY

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葛飾柴又は寅さんのふるさと
 ○…新年早々、足に豆をつくった。4日から3連チャンで代理店やスポンサーへのあいさつ回り。鳥取なら車でチョイだが、東京では地下鉄を乗り継ぎ、地上に出てからも歩き、足がパンパンになる。
 3日目は、出版社にあいさつに伺った。まずは音羽グループの講談社や光文社へ。ロビーのショーケースに並ぶ本を見て、この本はここが作っていたのかと勉強になる。続いて古書街で知られる神田神保町へ。ここには小学館を中心とする一ツ橋グループの出版社がある。出版社も大小さまざまだが、入った瞬間、社風のようなものを感じ面白い。老舗の岩波書店のあと、飛び込みで有斐閣へ。法律の専門書などを扱っている出版社だ。聞けば創業125年とのこと。学生時代に使っていただけに(実際には持っていただけだが)、歴史を感じるロビーの展示物は興味深かった。
 この日1日で9社を訪問。ご縁を大切にしたいと思うと同時に、東京では革靴は履けないなと思った。
 ○…正月といえば寅さん。葛飾柴又の帝釈天にお参りした。アパート近くの荒川を越えると葛飾区だ。京成電鉄の高砂駅で金町線に乗り換える。といっても2駅しかない路線だ。電車の外側には人気漫画「こちら葛飾区 亀有公園前派出所」のポスターが。下町ののどかな雰囲気が漂う。
 ところが、柴又に着くとものすごい参拝者。駅前に寅さんのブロンズ像があるのだが、携帯カメラで記念撮影する人でいっぱい。帝釈天までの参道はほとんど歩けない状態で、沿道に並ぶ名物の草だんごは食べられる状況にない。人の多い所は苦手だ。
 帝釈天は本堂の彫刻の美しさなどでも知られ、敷地には尾崎士郎の人生劇場の碑もある。参拝は2回目だが、前回は猿回しも行われていた。近くには寅さん記念館、さらに矢切りの渡しもある。今後は墨田区のスカイツリーと合わせて、観光コースとしての人気に拍車がかかりそうだ。
 初めて知ったことがある。柴又の伝統工芸品は「亀の子たわし」だそうだ。足を運んで学ぶことも多い。
 ○…年末に最新式の3D対応のスマートフォンを買った。東京ではスマートフォンは当たり前の世界、「激変するメディア環境」に少しでも慣れておきたい。しかし、IT関連機器の進化はすごい。音声でグーグルの検索もできる。動画やナビ、音楽…これ一台で大抵のことはこなせる。
 スマートフォンは、アプリケーションを張りつけるのだが、その中に大手5紙のニュースが見れるアプリがある。見出しを押せば、前文が見れ、さらに「元記事」まで読める。しかも無料だ。ありがたいことだが、同業者としては今後、紙媒体はどうなっていくのか心配になる。
 新聞は持った際に、独特の質感がある。見出しがあり、写真があって記事が流れ、整理記者が価値判断に基づき、読みやすいようにレイアウトしている。手段としてのネット検索やスマートフォンが優れていても、記事内容や料理の仕方など、いわば頭脳や職人技にはまだ対応できていない。また、信頼性や読み応え、読者に訴える力など新聞媒体の強みは変わらない。
 しかし、情報を受ける側の環境の変化に対して、新聞側も電子新聞などで対応していかねばならないのも事実。すでに始めているところもある。距離感は難しいが、2011年はいろいろな意味で「再構築」の年か。(鵜)