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よもやま話@東京4題

 ○…全国各地でタイガーマスク運動が起こっている。テレビ番組が放映されていたころは小学生、「虎の穴」が次々送り込む刺客に伊達直人ことタイガーがズタズタにやられながらも最後は勝利する。そのファイトマネーを名前も名乗らず孤児院の子どもたちのために寄付する。ハラハラドキドキと心にしみるあったかさ、大好きな漫画だった。
 タイガーに刺客を送り込んだのが虎の穴のミスターX。その声優が新宿ゴールデン街で小さな店を構えている。店内にはプロレスの初代タイガーマスクと握手している写真も。半面、「萌え」のにおいがする。声優さんやその卵たちの「たまり場」となっているようだ。
 自らもアニメの声優を務めるミスターXの奥さんと話していたのだが、鳥取県で来年開催される国際まんがサミットのことを全く知らない。そんなのあるの~の世界だ。ちょっとショック。「アキバ」好きの平井知事、もっとPRが必要なようです。

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とうふちくわは人気の的
 ○…「取材に行くだらあな」。本紙のOBから電話がかかってきた。東京ドームで開催された日本最大級の食の祭典「ふるさと祭り東京」。半ば強制的に取材に行かされた。会場の鳥取市のブースに行くと、別の本紙OBが「おう、来たか」。元記者だけによく分かっていて、概要資料を手渡すなど段取りがよい。
 ドームのグラウンドには、全国各地の名物や特産品、B級グルメの屋台が並ぶ。にぎわう写真が撮れるタイミングになるまで、「日本一周名物の旅」。だんご汁や特産牛のコロッケ、サバのくし刺しなどを味わう。逸品だけあって、うまい。
 鳥取市のブースに戻ると、「あ~、あった」と黄色い声が。女性2人組が大喜びで、とうふちくわを買っている。聞けば「あこがれていた」という。なんでも漫画にとうふちくわが出ていて、ぜひ食べてみたいと思っていたそうだ。とうふちくわは東京では珍しいが、「食いつき方」が違う。食のみやこ発信のヒントになると思うが。

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起死回生策はあるのか
 ○…通常国会が召集された。衆院本会議場には着物姿の女性議員も。風景が違うなと思ったら、ひな壇が寂しい。内閣改造で、「陰の総理」とも言われた仙谷官房長官の姿がない。尖閣沖漁船衝突事件の対応や横柄な態度で野党の批判を浴びたが、いい悪いは別にして、菅内閣は仙谷氏で持っていたようなものだ。
 菅首相が施政方針演説をした。野党からのやじの中、TPP「平成の開国」などを力強く訴える。昨年の臨時国会では覇気がなかったが、ことしになって両院議員総会、党大会のあいさつはハツラツしている。党大会では党所属の国会議員らに「自信を持ってほしい」と訴えた。が、党の迷走ぶりや支持率低下、統一地方選を前に自信が持てないのが実情では。
 菅首相の評価の中でよく、国家観がないと言われる。この国のリーダーとして、厳しい現状をどう乗り越え展望を開くか、国民にビジョンが見えないということだ。実際、予算委での棒読みとのらりくらり答弁にはがっかりさせられた。野党時代の舌鋒の鋭さはどこに。首相になってこれほど変わった政治家はない。
 来年度予算案と予算関連法案の年度内成立へ、今度こそリーダーシップを発揮できるか。野党協力や修正協議が整わない場合、3月危機説もささやかれる中、正念場を迎えている。

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読み応え十分です
 ○…都内の知人が「面白い本が出たよ」と言う。政治資金規正法違反での逮捕第1号となった元国会議員秘書が書いた本だ。タイトルは『実録 政治vs特捜検察―ある女性秘書の告白』(塩野谷晶著、文春新書)。著者はその後逮捕された〝オヤヂ〟の政策秘書になる前、県選出国会議員の事務所で勤務していた。
 取調室での検事との闘い、供述調書をめぐる攻防などが生々しく書かれ、一方で秘書の実態や事務所の問題点を明らかにしている。いま小沢民主党元代表の政治資金規正法にかかる問題がクローズアップされているだけに興味深い。
 著者は小沢氏の元秘書で東京地検特捜部に同法違反で逮捕された石川知裕衆院議員にインタビューしている。収支報告書について、著者、石川氏ともに第三者のチェック(監査)の必要性を説いているところに、根本的な問題を感じる。
 さらに、元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏にもインタビュー。大阪地検特捜部の不祥事に絡む厚労省元局長の冤罪事件があっただけに、検察のあるべき姿を語るインタビュー内容は考えさせられた。
 永田町の秘書の世界についても書かれており、面白い。ぜひ一読を。(鵜)