既視感と若年性認知症

日常生活の中で「あれ、この状況は身に覚えがある。同じことを繰り返しているような…」とか、行ったことのない土地で「この風景は以前見たことがある」などと感じた経験がある人は多いと思います。私も何度かあり、予知能力とか不思議な力を連想してしまうのですが、既視感(デジャヴ)といって、心理学的には記憶の錯覚とされています。
50代に突入し、同年代の人との会話の中で若年性認知症が話題になることがあります。固有名詞がなかなか思い出せなくなったという自覚症状があるだけに、笑い飛ばすことができません。先日もハワイ島の有名な火山の名前が頭に浮かぶまでに数分かかり、結構落ち込みました。さらに、3日前の夕食のメニューを質問されても答えられる自信は皆無です。まあ、覚えておく必要もないのですが。
錯覚してしまうにしても記憶がある既視感と違って、記憶そのものが欠如する若年性認知症は大変です。都合の悪い事は忘れてしまっていいのですが(?)、必要なことはしっかりと記憶に残す、というか、記憶を呼び起こし伝える回路が正常に機能するよう、脳を鍛えるトレーニングが必要なようです。(靖)