駅は歴史の証人 那岐駅来年で80周年
因美線の那岐駅で取材がありました。学校統廃合による閉校を控えた近くの那岐小児童が、記念に駅構内にウメを植樹しました。
久々に訪れた同駅ですが、タブレット閉塞が廃止され、無人駅になってからも植え込みがきれいに整備されています。地元の「那岐駅舎の会」のみなさんがボランティアで管理されているそうです。
那岐駅は来年、開業から80周年を迎えます。会長さんから昔の様子を聞きました。木材の需要が高かった昭和40、50年代は那岐駅から毎日木材が搬出されていたそうです。駅前には日通の事務所や飲み屋もあり、にぎやかだったそうです。
「戦争で出征兵士を送り出したのもこの駅。そして300人以上が死んで帰ってきたのもこの駅。よい思いでも、、悲しい思い出も両方つまっているんです」と会長。だからこそ、地元の子どもたちに木を植えてもらい、いつまでもこの駅を守ってほしい。大きくなっても駅の梅を見に来てほしい。そんな思いで取り組んでおられるようです。
「駅舎は開業当時から同じ建物。だからこそ値打ちがある」。地元では、駅を廃墟にしたくないと、臨時診療所として活用しています。人々の思いが詰まった価値のある駅舎を、将来にわたって残していかなければなりません。(北)

智頭発那岐行の列車がちょうど到着。車内からは高校生やお年寄りが降りてきた。わずか1両の列車も、貴重な交通手段である

那岐駅の貨物線のレールには「1908」「1922」「1929」の文字が。開通した1932年より古く、当時から同じレールが使われていたと思われる(写真は軌道敷地外の安全な場所から望遠レンズを使用して撮影)