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ピアルーム「ラパン・ドゥ・オレイユ」 鳥取に開設半年

2010年01月12日

 思春期の若者の性に関する悩みや不安などに、ピアカウンセラーの大学生や看護師らが気軽に相談に乗ってくれるピアルーム「ラパン・ドゥ・オレイユ」が、鳥取市晩稲のイオン鳥取北ショッピングセンター内に開設されて半年たった。毎週土曜日午後2時から4時までの限定開設だが、心に悩みや問題を抱える若者たちがくつろげる“居場所”となり、リピーターも徐々に増えている。

「どんな悩みでも気軽に相談して」と訴える県東部総合事務所福祉保健局の大下主幹(左)と岡田主事

 昨年6月、「若い人たちが気軽に立ち寄れる相談場所」として、県東部総合事務所福祉保健局が設置した。倉吉市内のショッピングセンター内にも同様のピアルームが開設されており、県内で2カ所目。

 「ラパン・ドゥ・オレイユ」は、フランス語で「うさぎの耳」の意味。“話を聴くよ”というメッセージを込めて名付けたという。

 県内では近年、20歳未満の人工妊娠中絶率が全国で最も高くなるなど、思春期世代の性をめぐる健康問題が深刻化。問題解決に向けた取り組みが急務となっている。

同世代が対応

 こうした中、鳥取保健所が2008年に中学生を対象に実施したアンケートで、性に関する相談はまず「友達」にしていることが明らかになり、同世代の若者が相談に乗るピアカウンセリングに着目した。

 「相談を受けた友達も、果たして正しい性知識を持っているかは分からない。思春期ピアカウンセラーは専門講習を受けた20歳前後の若者。家族や友達には聞きにくいことも同世代の仲間として話を聞いてもらうことで本人の悩みや問題の解決につながる」と、同健康支援課の大下早苗主幹は開設の狙いを話す。

 開設から半年たち、ルームには昨年末までにのべ49人が立ち寄った。実際の相談に至ったケースは12件だが、「ただふらっと立ち寄ってお茶を飲んだり、雑誌を読むだけでもいい。まずはこういう場所があることを知ってほしい」と岡田安津子主事は訴える。

解決能力アップ

 「親が干渉しすぎる」「彼氏(彼女)とけんかしちゃったんだけど、どうしよう」「友達とうまくいかない」−。立ち寄った若者たちは、ちょっとした日常の悩みをここで打ち明ける。友達同士で何度も繰り返し訪れる子もいるという。

 スタッフは、県の思春期ピアカウンセラー養成講座を受講した大学生や看護学生ら11人。毎週交代で2人ずつ待機し、看護師と県職員も加わり、専門的な問題にも対応できるようにしている。

 広々とした室内には、手づくりのチラシや性感染症などに関するパンフレットが置かれ、自由に手に取って見ることができる。ピアカウンセラーたちは「仲間の相談をまずは積極的に聴き取り、どうしたらいいのか一緒に考え、意思決定や問題解決能力を高める支援を行う」のだという。

相談の場知って

 大下主幹は「これまでも医師や保健師らが高校などに出向いて性の基本的な知識や命の大切さを指導する健康教育に取り組んできたが、もっと違うやり方があってもいい」と指摘。「誰でも気軽に立ち寄って相談できるピアルームがあることを、多くの若者に知ってもらいたい」と話している。

 問い合わせは電話0857(22)5695、県東部総合事務所福祉保健局健康支援課へ。



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