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必死の知恵絞り 若鉄、バス存続へ努力の日々
鳥取県若桜町と八頭町の公共交通網維持の取り組みが、正念場を迎えている。両町を通る若桜鉄道は上下分離方式に移行して間もなく1年になるが、旅客数と収入を増やす取り組みが続き、過疎地域を走るバスは今春には両町とも町営化する。住民の暮らしが維持できる範囲で残す道を探ろうと懸命だ。
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| 若桜鉄道は上下分離方式に移行してまもなく1年。旅客数と収入を増やす取り組みが続く |
若桜鉄道は運行部分「上部分」を鉄道会社・若桜鉄道(原卓也社長)が、線路など施設管理「下部分」は若桜、八頭両町が受け持つ。鉄道会社が赤字決算となっても自治体の補てんはなく、経営努力が求められる。自治体にとっては1両1億円以上かかる車両の更新が必至。課題は分けられたが、利用者増が大命題であることは変わらない。
2009年11月までの実績をみると、通学旅客は減少したが、通勤旅客数の前年度比が増加。観光などの普通旅客も前年度を上回る月も出てきた。
若桜町は町外から通勤している職員は定期券を購入し、出張時には回数券で列車使用を推進中。自立政策課の川戸伸二課長は「会議の時間も、列車時刻を配慮した時間にしてもらえないか頼んだりする。まずは職員からです」と意気込む。
今年は開通80周年でもある。4月の花見列車・夜桜列車を皮切りに、四季折々でイベントに力を注ぐ予定で、沿線住民以外の旅客増を集中的に狙う。
◆◆PRが課題
一方で協議会委員からは「年間200日乗ってくれる町民を生み出す策を」といった声も。郡家〜八頭高校前駅間の1カ月定期の半額キャンペーン、割安なシルバー定期などを相次ぎ実施したが、思ったほど売り上げにつながっていない。
原社長は「何回乗ったら元が取れるかとか、お得感を分かりやすく伝えることが足りていない。PRに力を入れなければ」と伸びしろを探している。
◆◆巨額の経費
山間部の過疎バス路線を受け持ってきたクローバーバスも転換期を迎えている。1997年から日本交通の子会社、鳥取自動車と合併前の若桜谷の自治体が一体となり運行してきたが、3月末で廃止。4月からは町営バスがそれぞれの町を走る。
廃止の大きなきっかけは、バスの車両更新だ。新たに購入する場合、現在のバス事業者はバリアフリー法によって1台1800万円はするノンステップバスか、スロープ付のワンステップバスでなければならない。両町を走るすべてのバスを替えるには、約1億円の経費が予想され、事業者負担が大きかった。
若桜町は路線や運賃の現状維持でスタート。八頭町もダイヤや路線、便数はそのままで、運賃を現在の7割程度に設定する予定だ。さらに、小学生の通学のフォローが必要な山間部3路線にワゴン車を走らせる。
「今後維持管理していくとなると、町営化することは厳しい選択だとは思うが、バスをなくすわけにはいかない」と八頭町。公共交通の空白地域を最低限つくらず、過疎地域の暮らしを守る取り組みをギリギリの線で続けている。
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