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「妖怪」ファンド化 商品つくり境港を発信

2010年03月01日

 鳥取県境港市出身の漫画家、水木しげるさんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターなどをモデルにした「妖怪だるま」を全国の妖怪ファンや伝統工芸愛好家から資金調達する事業ファンドの手法で製造、販売する取り組みが進んでいる。今春のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の放送開始に合わせた商品化だが、少額資本の結集による事業化が特徴。妖怪ファンの拡大や産地の振興、境港の情報発信が念頭にあるという。

妖怪だるまの商品イメージ(©水木プロ)

 事業ファンドによる妖怪だるまの商品化は田村耕太郎参議院議員(鳥取選挙区)を発起人にネットワーク化した関連業界が準備を進めている。

 ミュージシャンのCD制作や酒蔵の純米酒製造に出資を募って売り上げを分配する実績を持つ第二種金融商品取引業者のミュージックセキュリティーズ(東京都千代田区)が新たな事業ファンド「妖怪ふぁんど壱」として1口3万円、33口を上限に出資者を1日から募集する。1050万円を最大募集金額に会計期間は販売開始から2年間に設定している。

 商品の製造はNPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(名古屋市)が国内の産地メーカーを募って生産体制を整え、インテリアやグラフィックなど幅広いジャンルを持つnendo(東京都目黒区)の佐藤オオキ氏がデザインを担当。水木プロダクションとライセンス契約を1月に結んだイデアインターナショナル(東京都港区)が4月ごろから全国の雑貨量販店やインターネットを通して1体2500円前後で売り出す。発売当初は鬼太郎シリーズなど12種類の商品を予定し、状況に応じて120種類まで増やす。

 ミュージックセキュリティーズによると、仮に商品が2万個売れると7%の利回りが生じる。6千個の場合はマイナス40%の損失になり、元本毀損時は損失額相当額の妖怪だるま商品に換える。担当役員の猪尾愛隆さん(32)は「資産運用を第一に考えず、事業への参加を通して妖怪ファンを広げ、産地メーカーを元気にし、境港への注目につながることを考えてほしい」と説明。

 妖怪だるまを皮切りに事業ファンドで境港市の水木しげるロードにホテルやお化け屋敷を整備する構想もあり、田村氏は「出資することで参加意識は生まれる。金も出すけど口も出すことで地域を盛り上げたい」と話している。



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