2016年11月3日

若者の就労支援 米子に訓練施設オープン

 就職と離職を繰り返す若者らを対象に適性判断や業務スキルを磨く訓練施設「クロスジョブ米子」が2日、米子コンベンションセンター近くの商業ビルに開所した。本物の“オフィス”を模した施設で自身の適性を見極め、ビジネスマナーや事務書類の取り扱い方などを学ぶ。

 鳥取県と日本財団との共同プロジェクトの一環。大阪を中心に全国4カ所で就労移行支援事業を展開するNPO法人クロスジョブ(堺市、浜田和秀代表理事)が実施する。

 クロスジョブ米子では、実際の企業で扱われる納品書などの事務書類の整理▽パソコン操作▽手先を使う軽作業-などの訓練を1年間実施。業務の適性を見極め、就労スキルを身に付ける。

 背景には、大卒者の就労3年以内の離職率が約3割(2015年厚生労働省発表)に上る実態があり、浜田代表理事は「仕事を辞める原因には自身の強みや弱みを把握していない点がある」と指摘。2日は関係者約50人が出席して開所式があった。

 一方、県と日本財団共同プロジェクトの顧問団会議が同日、米子市で開かれ、中山間地域の生活支援や障害者工賃の向上など9分野の事業の取り組み状況が報告された。

 平井伸治知事は鳥取中部地震からの復興が地域一体で進んでいることに触れ「希望のよすがを感じる。ふるさとの温かみがよみがえりつつある」と話し、郷土の知恵と発意でプロジェクトを推進したい考えを示した。

 同財団の笹川陽平会長は「郷土愛こそが日本再生のモデルづくりにつながる。成果が出るまで取り組む継続性が大事だと思う」と述べた。(高※正範)

※は土ヘンに谷