2016年11月19日

遊休不動産で地域活性 鳥取市リノベスクール開講

 遊休不動産の活用により地域活性化を目指す鳥取市の「第3回リノベーションスクール」が18日、同市内で開講した。10代~50代の受講生27人が県内外から参加。JR鳥取駅周辺の空き店舗など3件を活用した事業計画を作成し、最終日の20日にプレゼンテーションする。

 産業と雇用を生み出し、地域の価値を高める「リノベーションまちづくり」の一環で今年で3回目。先駆的な事業を成功させた有名講師陣から学べるとして人気があり、神奈川や大阪など県外からも参加があった。

 開講式では、東京都の建築設計事務所「ブルースタジオ」の大島芳彦専務が、リノベーションの意義や手法を説明。本年度のグッドデザイン賞金賞を受賞したリノベーション賃貸住宅「ホシノタニ団地」(神奈川県座間市)など同社の取り組みを紹介し「つくり方ではなく、使いこなし方を考えて、多くの人に価値観を共感してもらうことが大事」と助言した。

 対象の遊休不動産は、民芸運動家吉田璋也が鳥取大火後に再建した旧吉田医院や飲食店が入居するテナントビルなど。受講生は3グループに分かれて担当する。初日は所有者の要望を聞き取り、周辺地域を調査して活用方法を検討した。

 今回は高校生が初参加。鳥取東高3年の男女2人がリノベーションの手法を学び、このうち杉本倫乙(りん)さん(17)は「進学や就職で若者が都会に出てしまう。地元に残り、将来戻ってきてもらうため、若者とまちをつなげる仕組みづくりを考えたい」と話した。(浜田匡史)