2017年2月15日

市民生活へ影響じわり ごみ山積み「いつ収集」

 10~12日の鳥取県内の記録的な大雪が市民生活にじわりと影響を及ぼしている。鳥取市内ではごみ収集が滞っているほか、高齢者支援も難航。小中学校の多くは15日に授業を再開する見通しだが、一部地域で給食の提供中止が決まるなど、さまざまに混乱が広がっている。

 11日は全面中止だった鳥取市内のごみ収集。13日に再開したが、14日も除雪が行われた道路沿いのみの対応となり、通常の収集体制に戻るめどは立っていない。市生活環境課は「約3千カ所ある『ごみステーション』に収集車が近寄れない場所が多くある」と説明する。

 市は道路事情が回復するまでごみを出さないようケーブルテレビなどで呼び掛けているが、ごみが山積みとなったステーションもあり「いつ収集するのか」といった苦情電話が鳴り続いている。

■福祉も阻まれ

 市内で介護施設などを運営する鳥取福祉会は12、13両日、車での送迎が困難としてデイサービス施設4カ所を休業。13日は独居など特に支援が必要な利用者約80人を職員が訪問して様子を確認した。

 14日は業務を再開したものの、送迎車が入れない場所が多く、利用者は通常の半分か3分の1程度。担当者は「影響が長引けば買い物支援などが必要になってくるかもしれない」と不安を募らせる。

 市内の各地区社会福祉協議会による配食(弁当宅配)サービスも一部休止。市社協によると、スタッフが調理場にたどり着くことができず、食材も十分に調達できない。「地域によっては車が入ることができないので、届けるのも難しい」

 市ボランティア・市民活動センターに登録している「雪かきボランティア」の活動も滞る。山間地の高齢者世帯などから依頼を受けているが「雪深いため現地の安全確認ができず、ボランティア自身が自宅や町内の雪かきに追われている」という。

■弁当持参を

 13、14両日が臨時休校となった鳥取市内の小中学校は多くが15日に授業を再開する見通しだ。ただ旧鳥取市の小中学校40校の給食は中止となり、弁当持参を要請。市教委学校保健給食課は「安全に配送できない可能性がある」と説明する。

 大量の積雪を処理するため市道路課は13日、町内会や集落単位で地域の道路を除雪した雪を持ち込む排雪場所を2カ所に設けたが、千代川河川敷のスポーツ広場駐車場は14日午前に満杯になった。さらに2カ所で受け入れを始め、他に4カ所でも準備を進めている。県も全県で河川敷30カ所を確保し、市町村と調整して周知する。(中村宏、田村彰彦)