2017年3月21日

被災地の思いも胸に 倉吉出身の秋久投手

 被災地の思いも胸に-。鳥取中部地震から5カ月、開催中の選抜高校野球大会で、鳥取県倉吉市出身の選手が甲子園の土を踏む。創志学園(岡山)の秋久大翔(たいが)投手(16)。「甲子園で勝つ」ために野球留学した。家族らは「被災地のためにも力を出し切って」と願う。

 秋久投手の実家は、同市谷の源徳院(秋久重規住職)。灘手小で野球を始めた。同小は全校児童39人と市内で最も小さい。地区は「灘手初の甲子園球児」に沸く。

 秋久投手を子どものころから知る竹歳和晃さん(48)は「甲子園に出るため、さらにその先の夢をかなえるため、強豪校への進学を選んだ」と説明。母方の祖父はプロ野球元阪神タイガース投手の上田二朗氏(現野球評論家)だ。

 2年生で控え投手だが、制球力が持ち味。福岡大大濠との初戦(雨のため22日に順延、第1試合)は展開次第でマウンドに立つ。16日の甲子園練習ではその感触を確かめた。

 晴れ舞台が地震発生日と重なった。祖父で同市和田の定光寺住職、湊良範さん(75)は「これも何かの縁。大好きな野球ができることに感謝し、被災地の皆さんのためにも頑張れ、ということ」と話し、「ベンチにいても、マウンドで投げても、孫は孫」と見守る。(宇田川靖)

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