2017年5月23日

鳥取を挑戦の場に 学生の県内起業支援

 鳥取県は、都市部に暮らす大学生を対象に起業支援プロジェクトをスタートした。地元の活性化につながるビジネスプランを考えてもらい、専門家が支援する。「地元で働きたいが希望する仕事がない」として県内就職を避ける若者が多い中、学生自らの手で魅力ある“働く場”を創出してもらい、都会の若者を県内に呼び戻すのが狙い。

 県が2015年に実施したアンケート結果によると、県外大学に進学した学生の県内就職率は約3割。12年の調査結果では、地元に就職しない主な理由として、就きたい職種がない▽知識や資格などが生かせる企業がない▽給料が低い―などが挙げられており、若者を引きつける仕事の創出が喫緊の課題だ。

 プロジェクトはこうした課題を解消し、若者の県内就職やUIJターン、移住定住につなげる。起業支援を手掛ける都内の企業とタッグを組み、公募で集まった学生に商品開発のノウハウやビジネスプランの構築などを伝授。県内でのフィールドワーク、企業や自治体へ事業提案などを通し、実際の仕事につなげていく。

 プロジェクトの名称は「L.I.P.tottori」。4月26日と5月1日に都内で開いた説明会には、県出身学生7人と県外学生5人が参加した。慶応大1年の伊藤大樹さん(18)=秋田県出身=は「鳥取県は未知の世界だが、新しいことに挑戦できる。プロジェクトでビジネスを学び、起業を目指したい」と話した。

 県とっとり暮らし支援課は「起業した若者の活躍で地元経済が盛り上がり、『鳥取は挑戦できる場所』といったムードが醸成できれば移住促進にもつながる」と期待する。(岡野耕次)