2017年9月9日

浜村温泉湯けむり映画塾撮影開始 住民が協力

 映画づくりでまちの活性化を進めている「浜村温泉湯けむり映画塾」(ことるり舎主宰)の撮影が、鳥取市気高町で行われている。本年度は「失恋」をテーマに同町を舞台にした短編映画(約10分)を5、6本制作。食事や映画出演など地域住民の協力を得て完成させる。

 本年度は塾生に地域コーディネーターを配置し、ロケ地や撮影隊の宿泊場所の選定、ケータリング、撮影の協力を呼び掛けて実施。

 塾生の先陣を切ったのは、昨年度も同塾で監督を経験した青木伸和さん(25)=愛知県出身。大タブの木や布勢の清水などがある自然豊かな逢坂地区をロケ地に選び、お寺の娘に失恋する男子高校生の物語を制作する。

 撮影隊は役者を含めて県外から参集した約10人。5日の初日は同市気高町高江の慶寿院を舞台にテスト、本番を繰り返し1シーンを撮った。

 娘の父として出演する同寺の米村尚雄住職は「まさか自分も出演することになるとは。内容もリアル」と言いながらも役目を果たした。

 青木監督は「この場所を紹介してもらって、ここで撮影したいと決めた。女性との距離感が分からない男の子の滑稽さの中にもほろりとくる切なさを出したい」と意気込む。

 地域コーディネーターの安藤則明さん(58)=同町殿=は「食事など多くの人に協力していただきうれしい。逢坂地区を広く紹介できる良い機会」と話した。

 同地区での撮影は9日まで行う。そのほかの塾生も11月末までに順次撮影に取り掛かる。完成した映画は来春の「浜村温泉映画祭2018」で上映する。(吉浦雅子)