2017年9月12日

鳥取県歩き中 徒歩で日本一周の男性

 沖縄を出発し、徒歩で全国の県庁所在地を巡りながら日本一周を目指す北海道江別市出身の横田拓未さん(25)が、鳥取市を目指して鳥取県入りしている。友人の誘いで準備もせずに始めた旅。「まずは一歩踏み出してみることが大事。失敗しても貴重な経験になる。一歩踏み出す誰かの背中を押せる人になりたい」と、歩みを進めている。

 大学在学中に東京でバーを経営するなど活動の幅を広げていた中で、経験不足や未熟さを痛感。現状に悩んでいた時、高校時代の同級生に誘われ、2人で沖縄から徒歩で北海道を目指す旅を2015年6月に開始した。同級生はやめてしまったが、横田さんはそのまま旅を続行中だ。

 当初は所持金8千円で貯金はなし。行く先々でアルバイトをしていたが、途中からは、沖縄三線の演奏などで旅の資金を工面。熊本では災害ボランティアをし、四国では八十八カ所霊場を巡礼もした。テントやソーラーパネルなど30~40キロの荷物を背負って1日に夏は約20キロ、冬は約30キロを歩き、雨の日は、動画投稿サイトにアップする映像の編集などをしているという。

 足の裏のまめが何度もつぶれ、足首が腫れ、熱中症にもなった。精神的につらいこともあるが「この先、すてきな出会いがあるかもという思いが、歩こうという気持ちにつながっている」と話す。

 旅の5割が野宿、4割が縁のあった人の家に宿泊、1割が漫画喫茶の利用という。境港市では、偶然知り合った青木めぐみさん(42)が店主を務めるサロン・雑貨店「カエレルバショ」(同市財ノ木町)に宿泊。青木さんは「さまざまな経験をしている横田さんに出会えて良かった。これからも応援していきたい」とほほ笑む。

 「旅で出会った人たちみんなと一緒にゴールの瞬間を共有したい」と、ゴールを東京都庁前に設定。20年6月1日までの達成を目指す。「ゴール後は、講演するためにバイクで日本一周し、お世話になった人たちに会いに行きたい」と、夢を膨らませている。

(井川朋子)