2017年10月1日

碑巡り、魅力再認識 「大山講座」で文学散歩

 伯耆国「大山開山1300年祭」にちなんだ「大山講座」(新日本海新聞社、同祭実行委員会主催、鳥取県社会福祉協議会共催)は第3回の30日、「大山文学散歩」と銘打ち鳥取県大山町大山の大山寺周辺で開かれた。受講生約60人が大山を愛した名だたる文人たちの碑を訪ねて回り、大山の魅力を再認識した。

 大山山麓には文学碑が20カ所以上にあるとされる。参加者は書家の森田尾山さん(75)=米子市=の案内で大山寺参道周辺を中心に11カ所を巡った。その後、屋内で文芸史家の竹内道夫さん(65)=鳥取市=が、碑の由来や背景を解説した。

 大山寺参道に近い清光庵前庭には、種田山頭火の「へうへうとして水を味ふ」と、河本緑石の「星、みんなきえてしまった頂上にすはる」の句碑が並ぶ。竹内さんは「2人の友情を実らせてあげよう」との建立を計画した関係者の思いも紹介。多様な魅力を持つ大山を「かけがえのない財産」とし、文学散策コースの整備などでその魅力がもっと生かされるよう期待した。

 受講した米子市の広戸千鶴子さん(70)は「初めて見る場所にも案内していただき、充実した時間だった。大山で句碑に出会い、山頭火を身近に感じました」と話した。(門永隆一)