2017年10月4日

二人三脚で「百名山」踏破 鳥取の岡村さん夫婦

 鳥取市美萩野3丁目の岡村春美さん(64)と妻のみち子さん(65)が、日本百名山完登を果たした。全峰踏破を目標に10年。最後の山は北アルプスの白馬(しろうま)岳(標高2932メートル)だった。日本最大の大雪渓の中、クレバス(深い割れ目)や落石など幾度の危険にさらされながらも、夫婦二人三脚で成し遂げた。

 新潟県出身のみち子さんは山に囲まれて育った影響もあり、20代の初めから山登りに親しんできた。一方の春美さんは、趣味のスキーやマラソンの体力づくりとして登っていた程度で「そんなに好きじゃなかった」と笑う。

 子どもの手が離れた50歳ごろから2人で鳥取、岡山、兵庫など近県の山に登るように。2009年、西日本で一番高く、鎖場のある修験者が集う山として知られる石鎚(いしづち)山を皮切りにスタートした。

 尾根まで行ったものの雨風がひどく断念し、翌年リベンジした鳥海(ちょうかい)山では、斜面一帯を黄色に染めるニッコウキスゲの美しさに息をのんだ。何度も行けないと、移動日を除き毎日1山ずつ25日間かけて東北と北海道計15の山を縦断し、幌尻(ぽろしり)岳では橋のない川渡りで流されかけたことも。思い出は尽きない。

 「山の歴史や山容など、百名山に選ばれている山は体全体で楽しめる要素が詰まっている。期待を裏切らない」とみち子さん。春美さんは「これからはゆっくり山登りを楽しみたい。達成記念に来年ごろヒマラヤ、ネパールなどを周るトレッキングをしたい」と新たな挑戦を思い描いている。(野木絢)