2017年12月27日

受賞の喜び新た 鳥取県出版文化賞表彰式

 鳥取県ゆかりの優れた出版図書を顕彰する「第41回鳥取県出版文化賞」(新日本海新聞社主催、鳥取県印刷工業組合協賛)の表彰式が26日、鳥取市富安2丁目の日本海新聞ビル5階ホールで行われ、受賞者が喜びを新たにした。

 出版文化賞は倉吉市大塚の建築家、生田昭夫さん(69)が三朝町の三仏寺奥の院「投入堂(なげいれどう)」を考察した「国宝 三佛寺奥院 投入堂 解けた謎。深まる謎。」が受賞。ジャーナリズム性の優れた作品に贈られる影井賞は尾原昭夫さん、大島陽一さん、酒井董美さんによる「古今童謡を読む 日本最古のわらべ唄集と鳥取藩士野間義学」、「食」をテーマに募集したエッセー賞(ごうぎん鳥取文化振興財団助成事業)の最優秀賞は、鳥取市国府町吉野の山田しづえさん(53)の作品「無償のお弁当」がそれぞれ選ばれた。

 式には受賞者9人が出席。新日本海新聞社の倉繁淳志執行役員事業局長が「活字文化を残していきたいという思いが伝わった。地方からの出版文化を絶やさず、これからも健筆を振るってほしい」とたたえた。

 出版文化賞について、審査委員長を務めた上田京子鳥取大非常勤講師は「審査員一同が満場一致。感動し、強く動かされた。日本中に発信していただきたい一冊だ」と述べた。生田さんは「うれしいのと驚いたのが半分。“まん”が良かった。(投入堂のある)現地に何度も足を運ぶことができ、人にも恵まれた」と喜んだ。(増井賢一)