2018年2月3日

演劇と社会、在り方考察 鳥の劇場で若手演劇人発表

 鳥取市鹿野町鹿野の鳥の劇場(中島諒人代表)で1月28日、若手演劇人による研修発表会があった。東京で活動する演出家と劇作家が実際の劇場を題材にするなどして、演劇が社会に果たす役割や今後の在り方を考えた。

 文化庁の「若手演劇人の作品向上、社会との関係づくり支援事業」の一環。

 参加者は1週間程度鳥の劇場に滞在し、自分が芸術監督になったと想定して劇場の事業や運営を考察。最終日のこの日、5人が地域住民ら観客約50人を前に構想を披露した。

 富山市の公共ホールを題材にした劇作家の綾門優季さんは「舞台作品の感想を共有する場所がない」として、ロビースペースの充実やホール外の活動を提案。演出家の岩沢哲野さんは、孤独死が問題となっている千葉県松戸市の団地を舞台に劇場を結成し、「演劇を通して地域コミュニティーの創造を図りたい」と発表した。

 中島代表が審査員を務めた「利賀演劇人コンクール2017」で優秀演出家賞を受賞した松村翔子さん演出の作品上演もあった。

 中島代表は「演劇がどういう立場で社会と関わるかを考える機会になれば」と話した。