2018年2月10日

県内出土の仏教遺物 県博で展示 奈良国立博物館収蔵

 奈良国立博物館(奈良市)に収蔵されている鳥取県内出土の考古資料が、鳥取市の県立博物館で特別展示されている。琴浦町竹内出土の「泥塔」や、国指定特別史跡斎尾廃寺跡で見つかった仏像の塑像片など仏教遺物168点が“里帰り”。貴重な資料を観覧できる絶好の機会となっている。3月25日まで。

 奈良国立博物館の考古資料相互活用促進事業の一環。同館所蔵品と県内で所蔵する関連資料計402点を展示している。

 泥塔は5~7センチほどで、宝塔の形。地蔵菩薩(ぼさつ)を表す梵字(ぼんじ)や経文の文字が彫られている。昭和初期に出土したといい、今回は200点以上がずらりと並ぶ。

 経塚に埋めるため経文を彫って焼いた「大日寺瓦経(がきょう)」(倉吉市桜出土)のうち、1071年に書写したとされるものは日本最古。小口には経典名や書いた人物の名前もある。

 斎尾廃寺跡から出土した仏像の螺髪(らほつ)や仏頭、足の指の破片のほか、国府町糸谷で見つかった密教法具もあり、見応えある展覧。

 同館は「資料から歴史が見えてくるのが面白い。貴重な機会なのでぜひ見てもらいたい」としている。