2018年10月20日

白熱土俵 復興へ勇気 「大相撲倉吉場所」に3000人

 大相撲の秋巡業で桜ずもう第40回記念・中部地震復興記念「倉吉場所」(実行委員会主催、新日本海新聞社特別後援)が19日、倉吉体育文化会館で開かれた。関取ら総勢約240人が出場。土俵上で力強い取組を繰り広げ、復興の歩みを続ける市民らを勇気づけた。

 同市内では3年前に次いで3回目の大相撲巡業。鶴竜、稀勢の里の両横綱をはじめ、豪栄道や高安、栃ノ心の3大関がそろって土俵入りし、遠藤関や隠岐の海関、御嶽海関ら人気力士も登場した。

 会場には熱心な相撲ファンら約3千人が詰め掛け、序二段から十両、幕内までの取組を楽しんだ。鳥取城北高出身の逸ノ城関や佐渡ケ嶽部屋の琴奨菊関らには観客からひときわ大きな歓声が上がり、結びの横綱戦では力のこもった取組に割れんばかりの拍手が巻き起こった。

 力士が輪になってうたう相撲甚句(じんく)や相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「初(しょ)っ切り」なども披露され、観客の笑いを誘った。

 今回の倉吉場所は第53代横綱・琴桜で先代佐渡ケ嶽親方の尽力で始まった桜ずもうの40回記念も兼ねる。先代親方の出身地であった巡業に、琴奨菊関は「先代師匠の教えをかみしめながら土俵に上がった」と感慨深げだった。

 同市出身で東京都内から駆け付けた大相撲ファンの三好秀憲さん(43)は「お相撲さんたちが大地を鎮めてくれた。より復興が進む力強い後押しになった」と話した。(前田雅博)