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パッチワークキルト展「古布との語らい−河瀬かず江と仲間たち」

17年9月10日(日) 〜 17年10月29日(日)

「宇宙に還った愛しきもの」 (2006年東京国際キルトフェスティバル入選作品)
 河瀬かず江氏は油絵を趣味としていた。1978年、生まれた子どもに難病があり、入院生活が続くようになって、油絵を続けることができなくなった。たまたま美術館で目にしたパッチワークにひかれ、病院での付き添いの合間に自分流のパッチワークキルトを作るようになった。パッチワークキルトとは、表布、裏布の間に綿を挟んで3層を縫い合わせるものである。
 82年、夫の転勤で東京に移った時、どうせやるならきちんと習うことに決めて、藍染めキルト作家の黒羽志寿子氏に師事した。また、障害のある転入児童の確認に来た福祉事務所職員がパッチワークキルト作品を見て生涯学習カリキュラムを企画し、翌年から講師を務めるようになった。さらに、聴覚障害者婦人部の手話による指導もするようになった。95年、米子に帰り、NHK文化センターや公民館などで指導し、現在、「河瀬かず江パッチワークキルトサークル」を主宰している。河瀬氏は、個別指導を行うだけでなく、作品を専門誌に提供してパッチワークキルトの発信に協力してきた。また、個展、グループ展も積極的に行い、展覧会等へは2002年、国民文化祭以降出品し、毎年高い評価を得ている。
 河瀬氏の扱う布は山陰の絣(かすり)が中心である。藍染めの絣は地味であるが飽きることのない布である。大正、昭和期に家族のために心を込めて織られた思い出の布であるだけに、端切れとなっていても、1・5センチの幅が残れば作品に縫い込み大切に生かしている。作品は生活の中で感じた自然、風景、幼いころからの心象風景がデザインされ、どこか懐かしさにあふれている。河瀬氏の壮大なパッチワークキルト作品から、過去との対話、未来への希望を感じていただければ幸いである。

 ◇パッチワークキルト展「古布との語らい−河瀬かず江と仲間たち」は10月29日まで、南部町下中谷の祐生出会いの館で。
日程は変更される場合があります。
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