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テーマ展示U「鳥取藩と絵師たち」

17年10月5日(木) 〜 17年11月12日(日)

 今月は、昨年のように夏の暑さが残ることもなく、初秋らしい気候が続いています。秋といえば、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋とさまざまにありますが、みなさまにぜひ楽しんでいただきたいのが文化の秋です。各地でさまざまなイベントが予定されており、当館でも10月7日より、今からちょうど400年前に鳥取(因幡・伯耆の2国)の藩主となった池田光政の展覧会を行い、これに合わせるかたちで、江戸時代の鳥取藩で活躍した絵師たちを紹介するテーマ展示「鳥取藩と絵師たち」を開催します。
 本テーマ展示は、それぞれの絵師たちの画業を詳しく紹介するものではなく、“美術史”という歴史的流れの中にそれぞれの絵師や作品を落とし込もうとするものです。個人的な話になりますが、私が高校生のころ、これからの進路に悩む中、大学で“美術史”を学べることを初めて知り、美術の歴史(美術史学)や美学(哲学)が学問として存在することに衝撃を受けました。それまで好きで美術館や博物館に足を運んでいましたが、恥ずかしながら美術は娯楽・趣味程度にしか考えていなかったのです。
 本展で紹介する絵師たちは、長い歴史の上ではそれぞれ一つの点でしかありませんが、それを繋(つな)げると線となり、その線が鳥取藩の歴史を語り、点と線の集積が鳥取の文化的土壌を形成しています。さらに興味深いのは、その線は鳥取藩だけに収まるものではなく、幕府の政治体制や思想とも密接に関係し、さらに同時代に新たに興った学問や外国から流入してきた文化など刻々と移り変わる時世と繋がる、多面的な広がりを持っているのです。
 すなわち、現在伝わる多くの美術品は、美的価値だけでなく、実は作られた時代を映す“鏡”としての側面を持っているのです。本展で、おのおのの絵師たちの作品に映し出された時代を、じっくりとお楽しみいただければと思います。

 ◇テーマ展示U「鳥取藩と絵師たち」は10月5日から11月12日、鳥取県立博物館第3特別展示室で。10月23日のみ休館。料金は一般180円(団体150円)。大学生以下、70歳以上の方などは無料。問い合わせは電話0857(26)8045、同館美術振興課。

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