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第14回鳥取書道女流選抜展

17年10月7日(土) 〜 17年10月9日(月)

松本李南「飯田蛇笏句」
 このところめっきり朝晩が涼しくなった。秋の風に乗って、爽やかな女流の書が舞い降りて来た。題して「秋の彩り」。今年のテーマは秋の彩りだという。先入観なしに観(み)ていたら、秋の文句がいっぱい書かれ、それぞれが楽しんで書いているのがわかる。普通、書道展といえば何となく競争の書が中心となり、技を争うようなものが主流となる。そこではいかにも生真面目な書が取り組まれ、それで良しとされることで、よく解(わ)からないまま書活動をし、自分でも読めないものを書いて出品する。こんなことが繰り返されているのが実情である。
 そんな中にあって、この女流展はそれぞれの書の技法を用いながらも、秋にちなんだ語句を選び、それを楽しみながら遊びの心まで入れ込んで、書を一般大衆に向けている。書は 書道人だけのものではない。世に発表するということは一般大衆に向けたものであらねばならない。決して一般大衆と遊離したものになってはならないのだ。
 さて、舞い降りた二、三の作を紹介すれば、村上千砂さんの「山川の」は引き締まった線の円活動に、勁(つよ)い直線の縦画を入れてスピード感を盛った作で豊穣(ほうじょう)の秋だ。また、石田雲鶴さんは珍しく「桂花香」と大きく篆筆(てんひつ)で書き、細字で語句を達者に表現している。岩田輝代さんは「とんぼうや」で熟達した筆の姿を示し、谷口留仙さんは海の青の上に明るく秋の蝶(ちょう)を配し、松本李南さんは一行に咄々(とつとつ)と飯田蛇笏の「すすき」を書く。また、西尾白汀さんは「秋の七草」を配し、子供の頃覚えた草の名を口ずまさせる。他にも秋の童謡を「里の秋」や「夕焼け小焼け」「野菊」など、自分が楽しんで書いているものがある。
 芸術の秋、こんな気楽な肩肘の張らない書を皆さまと一緒に楽しみたいものである。
 第14回鳥取書道女流選抜展は7〜9日、鳥取市二階町2丁目の宝林堂ギャラリーで。
日程は変更される場合があります。
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