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vol.45 暮らしの中に木を生かそう


2011.06.25 
 環境意識の高まりとともに、「木」を生かしたライフスタイルが見直されている。県産材を活用した住宅や木工製品に人気が集まる一方、買うだけではなく「自分で作りたい」と考える人も増えているという。木を生かした生活は人々に癒やしを与え、二酸化炭素の削減など地球環境の改善にもつながる。鳥取市内で木工品作りに取り組む男性を取材した。

間伐材、廃材で製品作り 「梨の木工房」薮田道男さん

藪田さんが自ら作り上げたログハウス。室内は夏涼しく、冬暖かい快適空間だ
工房で木の加工をする藪田さん。材料は梨の木が3割、ほかは杉やヒノキの間伐材を使うことが多い
梨の木の廃材を活用して作られた木工品。枝の曲がり具合を利用し、味のある商品に仕上がっている
 ラッキョウ畑や梨畑が広がる鳥取市福部町海士。国道沿いの民家に、ひときわ目を引く建物がある。杉の丸太を組んだログハウス。薮田道男さん(57)が経営する「梨の木工房」だ。

 薮田さんは16年ほど前から趣味で木工を始めた。7年前に勤めていた会社を早期退職し、本格的な工房を開設。杉やヒノキなどの間伐材、梨の木の廃材を加工し、さまざまな製品を作る。

梨の木の廃材を活用

 薮田さんの作品の中で代表的なのが、梨の木を使ったペン立てだ。初めて作ったのは5年ほど前。梨畑では毎年、剪定(せんてい)などの手入れで大量の枝が不要となる。昔は風呂やかまどの薪(まき)として有効利用していたが、近年、処分に困って野焼きする農家が増えていた。

 「もったいない。何かに使えないか」。薮田さんは農家を回り、材料を集め始めた。「好きなだけ持って行け」。処分に困っていた農家も歓迎した。

 梨の木は堅く、枝も曲がっているため、杉と比べて加工用としては適していない。しかし、薮田さんはその曲がり具合を巧みに利用。ペン立てのほか、肩たたきやドアの取っ手なども作った。

 最近は、高齢化のために廃園せざるを得なくなった農家から「幹ごと切ってほしい」と声が掛かる。「一人では対応し切れず、断っている状態。県を代表する二十世紀梨の木がどんどん切られてしまうのは、本当は寂しいことですが…」と、複雑な胸中を明かす。

快適なログハウス

 工房の敷地内にあるログハウスは、薮田さんが一人で建てた。15年前に「素人だからできる」と書かれた専門雑誌を見て、「建てたい」と思ったのがきっかけだった。

 試作用の小さな倉庫を造ってコツをつかみ、4、5年前に現在のログハウスを建てた。床や天井には自分で杉板を張り、窓枠や玄関など建具も自作。薪ストーブを設置し、工房で出る廃材を燃料にした。

 「夏は外より2、3度涼しいし、冬も暖かくて本当に過ごしやすい。木が湿気を吸収してくれるので、梅雨でもジメジメせずカラッとしていますね」。ログハウスで実際に暮らしてみて、あらためて木の住まいの良さを実感する毎日だという。

「買う」から「作る」へ

 薮田さんは市内の小学校や公民館で「木工教室」を開き、子どもや大人に木工の楽しさを教える活動も続ける。「買ってきて使う」のではなく、「自分で作ったものを使う」ことの喜びや楽しさを伝えたいからだ。

 最近は「台所の空きスペースを埋める棚を作りたいから教えてほしい」と、自ら工房を訪れる主婦もいる。

 「見た目が悪くても、少々曲がっていても、使えればいい。自分で作ったものは愛着がわき、大切に使おうとする」。工房では「手取り足とり」教えることはせず、なるべく自分で作ってもらうよう心がけている。

 買えば何でも手に入る現代。薮田さんは「買わなくても、身近な材料を使えば、自分で簡単に作ることができる。子どもも大人も、そこに気付いてほしい」と話す。一人でも多くの人に木の良さを伝え、作る楽しさを感じてほしい。そうすることが、木材の有効活用につながると信じている。


【おやじのつぶやき】
イラスト ののはら りこ

竹取のおやじ
NPO法人賀露おやじの会 石黒仁史

 久しぶりに竹風鈴をつくった。ある環境イベントでの出しものである。

 竹と麻ヒモだけで簡単につくることができ、窓辺につるしておくと、なぜかホッとする空間が生まれる。カランカランと鳴る涼しい音は、うっとおしい熱風をも和らげてくれるようだ。

 イベント会場で、お孫さんを連れたご婦人に声をかけられた。「昔は竹でよく遊んだものですよ。水鉄砲をつくったり、竹とんぼをつくったりね」「菜箸(さいばし)は、竹がいちばん。余った竹をくださいな」。かわいいお孫さんたちが竹風鈴をつくっている間、しばし竹談議で盛り上がる。

 竹談議は、いつも子どもの頃に遊んだ思い出となつかしい生活道具の話となる。竹やぶに入り切り傷だらけになって遊んだことや、手足に残った古い傷跡自慢。そうめん流しの樋(とい)と竹箸、竹コップづくりは夏定番の風物イベントグッズ。竹ほうきや竹プランターは趣たっぷりの庭道具で、竹しゃもじ、竹スプーンなどの台所用具もよくつくったものだ…と。

 生活の中にもっともっと竹を置いてみてはいかがであろうか。金属やプラスチックとは違う落ち着いた素材とやわらかい手触りに、誰もが癒やされるに違いない。

 問題は、竹取りである。びっしりと生えている竹林の中で、やぶ蚊と格闘しながらの作業はついついおっくうになる。だからいつも、かぐや姫に出会うことができると信じて足を運ぶ。そしてお約束どおり、今回もイベント会場でかわいいかぐや姫たちと出会うのである。

環境ダイジェスト8月

 ▽鳥取県産材を東京でアピール

 北海道の高橋はるみ知事は17日、記者会見し、定期検査の調整運転が長期化していた北海道電力泊原発3号機の営業運転再開について「異議はない」と述べ、正式に容認を表明した。これを受け、経済産業省原子力安全・保安院は北電に3号機の検査終了証を交付。福島第1原発事故後、全国初となる営業運転を再開した。

 ▽鳥大が小学生対象に電気の体験実習

 小学生対象の体験実習講座「ふれてみる不思議な電気の世界2011」(鳥取大学工学部電気電子工学科主催)が9日、鳥取市湖山町南4丁目の鳥取大であった。約30人が参加し、見学や工作を楽しみながら、身近な電気の世界について学んだ。夏休み恒例の同講座はことしで13年目を迎え、参加者は延べ400人を超えている。

 ▽泊原発3号機が営業運転を再開

 北海道の高橋はるみ知事は17日、記者会見し、定期検査の調整運転が長期化していた北海道電力泊原発3号機の営業運転再開について「異議はない」と述べ、正式に容認を表明した。これを受け、経済産業省原子力安全・保安院は北電に3号機の検査終了証を交付。福島第1原発事故後、全国初となる営業運転を再開した。

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