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2014.2.27

“地産地消燃料”木質ペレット
森林再生へ利用促進


 暦の上では春だが寒さは残り、暖房器具が手放せない日が続く。近年、原油価格の高騰などにより注目を集めているのが木質バイオマスのひとつ、木質ペレットだ。二酸化炭素(CO2)の排出抑制や森林保全など、環境の視点からも新たな燃料資源として見直されている。
環境に優しい新エネルギーとして利用促進が求められるペレットストーブ
給排気筒の設置工事が必要となる
木のおがくずに熱を加えて固め、粒状に成形した木質ペレット。灯油18リットル相当のペレットは約37キロ、1480円程度


 木質バイオマスとは、木くずや間伐材など木材に由来する再生可能な自然エネルギー。木が成長過程で吸収するCO2は、燃料時に排出する量と相殺されるので、地球温暖化防止に貢献するとして利用促進が求められている。

遠赤効果

 鳥取県内では、ペレットボイラーと呼ばれる冷暖房設備と、ペレットストーブの導入が進む。いずれも県産杉やヒノキの間伐材を固めた木質ペレットが燃料だ。

 倉吉市福富の福井あさみさんは、7年前からペレットストーブを使っている。きっかけは、化学物質過敏症の夫の回復を願い、自宅と化粧品販売店兼サロンを営む店舗をリフォームしたこと。建材には県産杉を取り入れ、暖房器具も灯油式から体に刺激の少ないペレットストーブに変えた。

 リフォーム後、寝たきりだった夫はすっかり元気に。「環境に優しいとは人間にも優しいということ。夫の病気を機に、住環境の大切さを知った」と福井さん。「空気が汚れず、遠赤外線効果で体の芯まで温まる。ペレットストーブの生活は何物にも代え難い」と笑顔を見せる。

安価で安定供給

 ペレットストーブは使う部屋の大きさによって12〜20畳用(木造基準)などがあり、本体価格は30〜50万円程度。壁に穴を開けて給排気筒を設置する工事や、使用後の灰の処理が要る。家庭用の石油ストーブより暖房能力は大きく、長時間暖める部屋に適しているとされる。

 各市町村ではペレットストーブの購入補助制度を設けているが、導入はわずか4市町村にとどまる。「自然エネルギーに対する自治体間の考え方の違い」(県担当課)などから十分浸透していないのが実情で、県では来年度から補助を行った市町村へ助成を開始。ペレットストーブの普及を図る構えだ。

 木質ペレットは県内で生産し、20キロあたり800円程度と安価で安定した供給が可能な“地産地消燃料”。太陽光や風力などさまざまな再生可能エネルギーの開発が進む中、森林再生の切り札となる新エネルギーへの見直しが求められている。



鳥取大学

世界に通じる人材育成

学長 豊島 良太
(鳥取市湖山町南)

 鳥取大学キャンパスでは、四季を通じて自然の美しい風景を楽しむことができるように、環境の保全に日常的に取り組むとともに、地域から地球規模までの広範な環境問題の解決に貢献できる人材の育成を行っています。本学は、鳥取市から「ごみ減量等推進優良事業所」に認定されています。職員が一丸となり、日ごろから可燃物や古紙類の排出量削減に努めています。


株式会社建販

「OMソーラーの家」普及

代表取締役社長山内 智晃
(鳥取市叶)

 地球の温暖化が叫ばれるようになって久しい昨今、私たちの生活や暮らし方など、身近にある環境行動が以前にも増してとても重要となっています。私たちはその「暮らし」にスポットを当て、家庭からのCO2排出削減に大きく寄与する環境との共生住宅、「OMソーラーの家」の普及に努めています。木材を燃料とした薪ストーブの導入事例も多く、パッシブデザインに基づいた設計、暮らしの質にこだわった家づくりに情熱をもって取り組んでいます。


ウォッチ地球環境

大寒波襲来「北極振動」が影響

結氷期間が短くなり、絶滅が危惧されるホッキョクグマ(提供・北ノルウェー観光局)
 大寒波の襲来に関連する現象に「北極振動」が挙げられます。これは、極地の周りを渦巻き、寒気を閉じ込める役割をするジェット気流が弱まり蛇行することで、1年に何周期か繰り返される変動のことです。時にこのジェット気流が極端に蛇行し南下、暖気とぶつかることで猛烈な嵐が起きます。

 昨年のヨーロッパと今冬の北米の記録的な大寒波発生のメカニズムは、この現象で説明されることが多いようです。ジェット気流の極端蛇行は、極域の氷が温暖化により解けるためともいわれ、「大寒波」と「温暖化」という一見矛盾することが関係していると考えられます。

 地球の気候システムは複雑かつデリケートで、さまざまな要因で異常気象を招き、生態系や社会に大きな打撃を与えますが、その頻度の増加が世界中で危惧されています。

 (鳥取県地球温暖化防止活動推進センター・山本ルリコ)








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