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vol.76「安全でおいしい野菜」評判


2014.6.22

「有機栽培」実践 鳥取市・平田直巳さん
豊かな自然復元願い  試行錯誤し技術習得


   土壌や水などの環境問題が指摘される中、農薬や化学肥料を使わないで農作物を育てる有機農業の重要性が高まっている。鳥取市の市街地で、自然豊かな環境を守り、安全・安心な食を担おうと有機栽培に取り組む男性を訪ねた。
トマト栽培のハウス内で草取りに汗する平田さん夫婦
平田さんが有機農法で栽培するキュウリやトマトのハウス
ハウス内で丹精込めて栽培したキュウリを収穫する平田さん
 


●独特の香り、甘み

 同市西品治の閑静な住宅地に囲まれた一角に、ビニールハウスが6棟寄り添うように立ち並ぶ。所々で雑草が勢いよく生い茂り、チョウが飛び、小鳥の鳴き声がこだまする。街中に残る貴重な生物の宝庫だ。平田直巳さん(70)は、自宅周辺に広がるこんな畑で有機農業に取り組む。

 キュウリのハウスに案内された。むっとする蒸し暑いハウス内で、大小のキュウリがたくさん揺れている。

 「これ食べてみて」。収穫したばかりのキュウリをかじってみる。カリッと軽快な音がし、口中に独特の香りと甘みが広がる。

 有機農業は農薬も化学肥料も使わないので、土壌の養分が頼り。「おいしいでしょ。自然の養分が凝縮されていますから」。平田さん自慢の味に、顔がほころぶ。

●慣行農法に衝撃

 平田さんは15年ほど前から約30アールの畑でJAS法に基づく有機農産物(有機JAS)の認定を受け、畑作中心に取り組む専業農家だ。夏作はキュウリとトマト、インゲン豆の3種類、冬作はホウレンソウとキクナ、大根が中心。この他、夏野菜やタマネギなど約50種類の苗を生産する。

 平田さんの家は代々、畑作中心の専業農家。平田さんが有機農法の研究を始めたのは、両親の病気がきっかけだ。「体を壊してまで農業に取り組むのは何かおかしい」

 疑問を抱きつつ農作業に汗する平田さんは、有吉佐和子の小説『複合汚染』を読んだ。慣行農法による恐るべき環境汚染に衝撃を受け、従来の農業ときっぱり縁を切った。

 凝りだすと止まらない性分で、それからは一心不乱。多くの失敗を繰り返し、わずかでも効果を実感すると克明に記述し技術を身に付けていった。

 有機に切り替えて3〜5年後に反動があるといわれるが、平田さんも例外ではない。アブラムシの大群に襲われ、ウドンコ病も大発生。キュウリの収穫は皆無だったが、「後戻りする気は全くなかったですね」。

 土づくりは、モウソウダケの葉を油かすと米ぬかで発酵させた堆肥を使用する。元肥は使わない。「化学肥料で生態系がぼろぼろになった畑を、微生物が豊かで滋養のある畑に戻すのは大変。でも必ず戻ります」

●雑草の中に作物

 有機農法の生産者グループに属して、広く農産物を販売する。「平田さんの野菜は、安全でおいしい」。評判は口伝えに広がっている。

 研究成果を出し惜しみするつもりはまったくない。請われれば、それを伝えるためにどこへでも出かける。その技術を学ぼうと、最近は地元以外にも岡山、広島県など各地から指導の要請がくる。

 さらに、平田さんの畑に県内外から多くの見学者や地域の小学生らがよく訪れる。生い茂る雑草の中で、元気に育つ作物に驚くという。

 「除草剤を使わないので草が生えるのは当たり前。気がついたらとればいい。草と格闘すれば大変です。自然の方が強いですから」。平田さんが笑顔で説明する。

 「有機農業をもっともっと広め、豊かな自然を復元したい」。年齢を重ねるほど、平田さんは精力的に夢を追い求める。



中国電力株式会社 鳥取支社

社員一体 清掃活動など

支社長 芦谷 茂
(鳥取市新品治町)

 当社は「自然との調和」を経営理念の一つに掲げ、事業活動を通じた環境問題へのさまざまな対応だけでなく、社員参加型の社会貢献・環境保全活動にも積極的に取り組んでいます。特に6月は「エネルギアグループ環境月間」と定め、県内各地で中国電力グループが一体となって海岸・河川の清掃活動や小学校での環境教育支援活動などを行っています。これからも地域とともに歩む企業として、自然豊かな鳥取県の環境保全に取り組んでまいります。


光商会

省エネ環境商品を販売

社長 木村 憲司
(鳥取市五反田町)

 光商会グループでは、「安心・安全・快適で笑顔あふれるくらしづくりに貢献する」を経営理念に、省エネ環境商品の販売に取り組んでいます。循環型エネルギーの太陽光発電システム、省エネ型石油給湯器・エコフィール、高機能断熱遮熱性ガラス・エコガラス、エコ窓など、家計と環境にやさしい商品の提供を行っています。2年後に100周年を迎える企業として、常に挑戦・進化し続け、地域社会の発展に貢献してまいります。


ウォッチ地球環境

進行する海洋の酸性化

白化したサンゴ礁=沖縄県慶良間列島・阿嘉島周辺のサンゴ礁(全国地球温暖化防止活動推進センターHPより)
 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は第5次報告書で、地球温暖化問題として「海洋は排出された人為起源のCO2の約30%を吸収し、海洋の酸性化を引き起こしている」として、将来的には起こるであろうとされていたこの問題を現在進行形で扱っています。

 サンゴや浮遊性貝類の幼生は、サケやニシンなどの餌となり生態系を食物連鎖で支えていますが、海水のCO2濃度が高いと、骨格や殻の形成に必要な必須炭酸塩濃度が減少し、成長しにくくなります。

 魚類の4分の1がサンゴ礁を餌場にしているとの調査結果もあって、酸性化が海洋資源に与える影響は計り知れません。海水温の上昇等によるサンゴの白化はよく取り上げられますが、化石燃料使用によるCO2排出は、海洋生態系に温暖化と酸性化のダブルパンチを与えていることになります。

 世界で10億人以上が魚類を主要タンパク源としていることから、CO2排出は食糧安全保障問題であるともいえます。

 (鳥取県地球温暖化防止活動推進センター・山本ルリコ)













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