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vol.91鳥取砂丘を草原化から守れ!


2015.9.26

ボランティアの輪広がる

砂丘の除草に汗を流す鳥大の教職員と学生たち=8月26日

草原化が深刻となった1991年(上)と長年の除草で景観を取り戻した現在の鳥取砂丘(鳥取県砂丘事務所提供)
 美しい鳥取砂丘を草原化から守ろう! 一般県民や観光客らがボランティアで除草する活動の輪が広がっている。20年以上にわたる地道な活動の結果、「風紋」も復活するなど、かつての雄大な砂丘がよみがえりつつある。

雑草とりに苦闘

 残暑も厳しい8月26日。砂丘西側の一里松付近で鳥取大学(豊島良太学長)の教職員と学生有志約120人が、噴き出す汗をぬぐいながら黙々と草をむしった。
 鳥大は2004年、鳥取砂丘再生会議が呼び掛ける除草活動に農学部の学生が中心になって参加。07年からは教職員にも対象を広げて、毎年この時期に活動している。
 参加者は鳥取県砂丘事務所の砂丘レンジャーから、エリア内に生えている外来種のオオフタバムグラと、砂丘には本来生えていないメヒシバの2種類の雑草す べてを抜くよう指導を受けた。クワやスコップを使い、根の深い雑草に悪戦苦闘しながら1本1本丁寧に掘り起こした。約1時間の作業で、集まった雑草は軽ト ラック1台分にもなった。
 豊島学長は「地域の誇りであり、重要な教育研究の場でもある砂丘の景観を守るため、毎年、有志による除草に取り組んでいる。短時間だが、楽しんで汗をかき気持ちよかった」とすっきりした砂丘を見ながら話していた。

目立つ外来植物

 鳥取砂丘は戦後の人工砂防林の整備をきっかけに雑草の種子が広がり、砂丘本来の姿が損なわれ始めた。1970年ごろには、草原化が深刻な問題として認識された。
 砂丘に本来生えていない外来植物が目立ち、砂の移動が減少して美しい風紋や砂簾(されん)が見られにくくなった。地面が見えないくらい雑草や松が繁茂し、背丈2メートルに達するヨシや柳まであったという。
 「草が生えて砂の移動が減り、ますます雑草が生えやすくなっていった」。鳥取県砂丘事務所の堀田利明所長が草原化のメカニズムを説明する。
 危機感を持った県と鳥取市、福部村(現鳥取市福部町)が主体となり、94(平成6)年から本格的な除草活動が始まった。トラクターなどによる機械除草と手作業による人力除草を毎年続けた。
 2004年からは一般県民との協働で砂丘を守ろうと、除草区域をほぼ全域に拡大させ、ボランティアによる除草もスタート。さらに、企業や団体が一定の区 域を受け持ち、ボランティアで除草するアダプトプログラム(06年)や、砂丘を訪れた観光客に短時間の除草体験に参加してもらうプログラム(10年)も取 り入れた。
 除草活動に参加するボランティアは年々増加し、08年度からは年5千人を上回るペースで推移。昨年度も延べ6673人が草取りに汗を流した。
 堀田所長は「多くの人に砂丘やその環境に関心を持ってもらえたという面もある」と指摘する。

草地徐々に減少

 官民を挙げた涙ぐましい努力が実り、砂丘に風紋や砂簾が復活してきた。植生分布調査によると、約150ヘクタールの砂丘全体に対する雑草の面積は、 1979年が39%、91年は42%と半分近く占めていたが、2006年は19%と5分の1まで減少する。現在も維持されているとみられる。
 だが、一部の外来植物の繁殖力、生育力は非常に強く、とってもとっても生えてくるのが現状。除草はこれからも継続していく必要がある。
 堀田所長は「美しい砂丘景観を今後も維持していくためには、砂丘の自然環境への付加がより少ない人力除草にさらに力を入れる必要がある」と、多くの県民の参加を呼び掛けている。

トップが語る環境問題

エコバッグを輸入販売

リバードコーポレーション
(鳥取市徳尾) 代表取締役社長  川口 大輔

 弊社は現在バングラデシュにてペットフード工場を稼働させており、同国よりジュート商品等の農業関連資材の輸入もしております。ジュートとは黄麻のこと であり、別名“黄金の糸”と呼ばれている天然繊維で、使用後は可燃ゴミに廃棄可能な究極のエコ繊維商品でもあります。弊社はこれらの農業資材であるエコ ロープ製品や、スーパーやショッピングで利用できるおしゃれで利便性の高いエコバッグ製品等を輸入販売しています。


ウォッチ地球環境

北極海氷面積、気候に影響

氷が解けて面積が狭まったグリーンランドの海(写真=アメリカ航空宇宙局ホームページより)
 米国雪氷データセンターによると、北極の海氷面積が441万平方キロメートルとなり1980年以降4番目に低い記録となりました。北極の氷は毎年夏には解けて面積が狭くなり、冬に向けて再び結氷します。
 2012年夏に観測史上最小記録(339万平方キロメートル)に達したのをはじめとして、最小面積上位10位は全て05年以降となっており、近年の温暖化の進行を顕著に示しています。
 地球の気候は「風が吹いたら桶屋(おけや)がもうかる」ように連鎖現象で影響を与え合っています。大雨や暴風、巨大台風など「異常」気象が恒常化する遠因に、この海氷面積減少も挙げられます。
 遠い北極の出来事ですが、私たちの生活を脅かす自然災害発生に影響を及ぼしているといっても過言ではないのです。そして、化石燃料に強く依存した私たちの社会がその要因であると世界中の気候学者が警鐘を鳴らしていることを忘れてはなりません。
 (鳥取県地球温暖化防止活動推進センター 関口浩太)
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