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特集一覧

2018

vol120エコ活動28年 地域に共感の輪 2018/08/30
vol119雑草が生えない有機米栽培 2018/06/28
vol118循環型社会を目指して 2018/05/29
vol117人と地球に優しいエコな山村暮らし 2018/04/26
vol116住宅用太陽光発電「2019年問題」 買い取り満了 どう扱う!? 2018/02/27
vol115市民、企業、行政代表鼎談 2018/01/29

2017

vol114柔らかな炎に心ホッと 2017/12/30
vol113寄付型商品やCO2排出ゼロ化 2017/11/30
vol112紙類回収、リサイクル 2017/10/28
vol111「4R」の循環型社会へ 2017/09/30
vol110EV・PHVが普及 2017/08/31
vol109“鳥取らしく”学び実践 2017/06/24
vol108冷蔵庫買い替え 電気代安く大幅省エネ 2017/05/24
vol107安全こだわる市民農園 2017/04/23
vol106世代超え楽しく伝える 2017/02/24
vol105温暖化対策にどう取り組む 2017/01/30
 
vol.102企業の社会貢献 取り組み紹介


2016.10.25
 
 地球温暖化やごみ問題など深刻化する環境問題の解決に向けて、企業もさまざまな社会貢献に励んでいる。その地道な取り組みを取材した。

自然豊かな森守ろう

アサヒビール「アサヒの森」

子どもへの教育にも活用

アサヒ森の子塾で森の大切さを学ぶ子どもたち=広島県のアサヒの森
 広島県庄原市と三次市に広がるアサヒビール(東京都)の社有林「アサヒの森」。総面積2165ヘクタールの広大な山林で自然豊かな森を守る活動が取り組まれ、子どもたちへの環境教育にも活用されている。

 アサヒの森は、1960年代から本格的植林が始まり、大小15カ所に点在する。杉やヒノキの人工林と、広葉樹を主体とする自然林がバランスよく配置される。

 森林経営計画に基づき、40〜50年生の杉やヒノキの間伐材を市場に出荷するなど、持続可能な林業を実現する。新入社員や労働組合員が林道整備や間伐作業に参加し、汗を流す。

 このほか、地元の小学生を対象にしたアサヒ森の子塾など森林環境教育や、森の利活用について行政や大学との意見交換会など、さまざまな活動が展開される。延べ80回以上の活動で、約2千人が参加した。

 森林には水源かん養や生物多様性の保全機能、二酸化炭素の吸収など多面的な機能がある。同社山陰支社の泉敬副支社長は「これからもアサヒの森を維持して環境保全に努める一方、大山など身近な山林でも森の保全活動に取り組みたい」と意欲を燃やしている。

熊本で災害ごみ回収

県清掃事業協同組合と県中部清掃事業協同組合

熊本地震で生まれた廃棄物を回収する組合員たち=熊本市内
 熊本地震の被災者を支援しようと、鳥取県清掃事業協同組合(国岡稔理事長)と県中部清掃事業協同組合(福寄敏幸理事長)は5月、災害ごみのボランティア収集活動に参加した。

 環境省からの支援要請を受け、県内にある因幡環境整備▽キョウエイ▽笠井環境衛生社▽原田環境衛生社▽安田商店▽伊藤清掃▽北溟産業−の7社が参加。組合員10人が、大型パッカー車とダンプカー5台で熊本市を訪れた。

 現地では山口、広島県、福岡、高松、熊本市の業者と一緒に活動。延べ263台、延べ549人が道路脇や空き地に集積されている破損した机やタンス、家具などの大型ごみなどを回収し、仮置き場まで運搬した。

 両組合の災害時のごみのボランティア収集は、東日本大震災に次いで2回目。今後は万一の災害に備え支援計画を年末までに策定しようと、月1回の勉強会を重ねている。

 参加した北溟産業の中川優広社長は「現地では災害ごみが分別されておらず、回収が困難を極めた。万一に備えた事前の対策の必要性を感じた」と話していた。

ごみ回収から処理まで学ぶ

白兎環境開発ジオクリーン大作戦

海岸で拾い集めたごみを持ち寄る参加者=鳥取市の鳥取砂丘海水浴場
 白兎環境開発(鳥取市千代水4丁目)は9月17日、ごみの回収から処理までの過程を学ぶ体験型イベント「山陰海岸ジオパーク クリーン大作戦」を行った。県内外から集まった参加者が鳥取砂丘海岸のごみを回収し、同社の廃棄物処理施設で選別やリサイクル方法などについて学んだ。

 世界ジオパークに認定されている山陰海岸の景観を守り、環境保全や循環型社会について理解を深めてもらおうと初めて企画した。一般公募で集まった家族連れや大学生など約140人が参加した。

 蒸し暑い天候の中、参加者は汗をふきながら熱心に作業。海岸に打ち上げられたプラスチック片や菓子類の袋、空き缶など、拾い集めたごみは45リットルの袋93袋分にもなった。

 この後、参加者は同社に移動。海岸で集めたごみが種類ごとに細かく選別される様子や、焼却灰も有効活用される高性能焼却炉を見学。最後は遊覧船で鳥取砂丘沖を回る特別コースを満喫し、山陰海岸の美しさを再認識した。

トップが語る環境問題

資源循環型社会に貢献

白兎環境開発
(鳥取市千代水4丁目)
専務取締役 奥田 貴光


 白兎環境開発は、鳥取県東部地区で唯一の大型のごみ焼却炉を所有しています。建物を解体した時に発生する建築廃材や、家庭から出る粗大ごみなどを徹底して分別し、金属などの資源を回収するとともに、汚れたものや畳など単体でリサイクルできないものは焼却し、灰を再生砂としてリサイクルしています。

 また、日本各地で地震や風水害などで大規模な災害が起こっていますが、災害時に発生する災害ごみの受け皿としても貢献できると考えています。今後も廃棄物のリサイクルや適正処理を通じて、資源循環型社会に貢献したいと考えています。

ウォッチ地球環境

地域資源を活用しよう

商用伐採や火災、パームヤシ油栽培で急速に減少しつつある絶滅危惧(きぐ)種のオランウータンの赤ん坊。オランウータンとはマレー語で「森の人」=マレーシア・ボルネオ島(写真提供:シャッターストック)
 再生可能エネルギーの中でも木質バイオマス発電は、森林国日本における地域資源の有効活用として、固定価格買い取り優遇の後押しもあり急速に広まっています。

 しかし、発電効率を優先した結果、大規模案件が次々に事業化され、間伐材などの価格上昇を招きました。そこで、マレーシアなどの安いパームヤシ殻(PKS)が大量に輸入されるようになりました。

 植物性油脂として需要が高いパームヤシですが、その栽培はCO2吸収源である熱帯雨林を伐採するため、貴重な生態系に影響を与え伝統的な農業を衰退させる要因にもなるので持続可能な栽培に対して認証制度も取り入れられ始めています。

 他国での生態系に対する懸念を抱えながら自国の森林活用が進まないという矛盾を解消するためにも、地域資源を活用することで経済循環を生み出す地域エネルギーとしての再エネ本来の意義に立ち戻ることが今、求められています。

 (鳥取県地球温暖化防止活動推進センター・山本ルリコ)
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