トップ > 記事
特集一覧

2018

vol120エコ活動28年 地域に共感の輪 2018/08/30
vol119雑草が生えない有機米栽培 2018/06/28
vol118循環型社会を目指して 2018/05/29
vol117人と地球に優しいエコな山村暮らし 2018/04/26
vol116住宅用太陽光発電「2019年問題」 買い取り満了 どう扱う!? 2018/02/27
vol115市民、企業、行政代表鼎談 2018/01/29

2017

vol114柔らかな炎に心ホッと 2017/12/30
vol113寄付型商品やCO2排出ゼロ化 2017/11/30
vol112紙類回収、リサイクル 2017/10/28
vol111「4R」の循環型社会へ 2017/09/30
vol110EV・PHVが普及 2017/08/31
vol109“鳥取らしく”学び実践 2017/06/24
vol108冷蔵庫買い替え 電気代安く大幅省エネ 2017/05/24
vol107安全こだわる市民農園 2017/04/23
vol106世代超え楽しく伝える 2017/02/24
vol105温暖化対策にどう取り組む 2017/01/30
 
vol.104激変する鳥取の気候 気象庁・石原調査官が報告


2016.12.23
 
 鳥取県の気候が、地球温暖化の影響で大きく変化している。気象庁の石原幸司調査官が、鳥取地方気象台(鳥取市吉方)であった「気候変動に関する情報交換会」で、こんな報告をした。鳥取市の年平均気温がこの100年で1・8度上昇したほか、今後も高水準の温室効果ガス排出が続く場合は今世紀末にさらに3度アップすると予測する。

鳥取市の平均気温 100年で1.8度上昇

温暖化の影響顕著
 
 

◆ 気 温  世界の二酸化炭素(CO2)濃度は2015年、観測開始から初めて400ppmを超えた。18世紀半ばの産業革命前の濃度は278ppmとされ、44%も増加した。

 世界の平均気温もじわじわと上昇しており、15年は1891年の統計開始以来、最高値を記録した。14年に続き2年連続の記録更新となった。

 この100年で見ると、世界全体で0・71度、日本でも1・16度それぞれ上昇した。日本の上昇率が高いのは北半球の中・高緯度ほど温暖化の影響を受けやすいからだ。

 県内では鳥取市で1・8度、米子市で2・3度アップしており、日本の平均を上回った。境港市は1・0度上昇した。

 世界の気温上昇について、石原調査官は「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が指摘するように、人間活動による影響と考えられる。上昇の勢いは20世紀末ごろから鈍っていたが、数十年規模の気候の揺らぎが重なって抑えられただけで、今後は激しくなるだろう」と警鐘を鳴らす。

◆ 寒 暖

 暑い日や寒い日も変化する。米子市でこの10年の推移を見ると、最高気温が35度以上の猛暑日が1・2日、最低気温が25度以上の熱帯夜が1・9日それぞれ増えた。一方、最低気温が0度未満の冬日は3・5日減った。桜の開花も県内ではこの50年で6・3日早まった。

◆ 降水量

 日本の年間の降水量については、はっきりした変化傾向は出ていないが、雨の降る日(日降水量1ミリ以上)が明らかに減少傾向にある一方、大雨の頻度は増加している。滝のような雨が降る1時間降水量50ミリ以上、80ミリ以上の強雨の増加傾向が明らかだ。

 県内では、この100年で見ると、無降水日数は鳥取市で13・6日、米子市で18・6日、境港市で17・6日それぞれ増えた。大雨の頻度については国内のような傾向はまだ出ていないが、石原調査官は「データを別の形で分析すれば、全国と同様の傾向が現れているかもしれない」と指摘する。

 雪の降り方をこの10年で見ると、最深積雪5センチ以上の年間日数が米子市で2・2日、境港市で2・9日それぞれ減るなど、県西部で減少傾向が現れている。

 
大雨で冠水した住宅地を見回る米子市職員ら(2013年7月15日)。今後も大雨による被害が懸念される

◆ 将 来

 鳥取県の将来の気候はどう予測されるか。このまま高水準の温室効果ガス排出が続くと、平均気温が21世紀末にはさらに約3度上昇する。特に冬季の上昇幅が大きい。

 年間の猛暑日は現在の9・5日から21世紀末には約22日に、熱帯夜も現在の7・8日から約37日へと、それぞれ激増する。

 降水は、1時間当たり降水量50ミリ以上の頻度が増え、降水日数は減少する。降雪については降雪量が大きく減少する一方、ドカ雪のリスクが高まる。

◆ まとめ

 石原調査官は「気温の上昇、大雨の頻度の増加など、地球温暖化に伴う気候変化は既に現れ始めている。それに伴い、農業や自然災害など、多くの分野で影響を受けている。この傾向は将来にわたってさらに続くとともに、台風の変化などさらなる変動が予測される」と強調した。

 その上で「短時間の強い雨の頻度が増えているのは、地球温暖化の影響の可能性が高い。今後ますます激しくなるとの研究がある気象現象に対する取り組みが必要となる」と訴えた。

トップが語る環境問題

「地産電源」の利活用へ

鳥取ガスグループ
(鳥取市新品治町)
代表 児嶋 太一


 本年4月、鳥取市との官民共同会社「とっとり市民電力」が約80の行政施設を対象に電力販売を開始しました。また私たちは、エネルギーの地産地消を実現するため鳥取市内にメガソーラー「東郷太陽光発電所」を建設し、とっとり市民電力を通して地産電源の利活用を図っています。

 これからも、エネルギー・サービスの地産地消と地域内経済循環を実現し、地域になくてはならない企業グループであり続けることを目指してまいります。

ウォッチ地球環境

海氷面積、最小を更新

餌を探すホッキョクグマの親子。面積の縮小している夏季の海氷上は餌場であり、年々子育てがしにくくなっている(写真提供:シャッターストック)
 近年の地球温暖化の影響により海氷面積は縮小していますが、今夏の北極海域の海氷面積は過去30年間で 最小となり、昨年に続いて記録を更新しました。

 海氷の減少は北極圏だけでなく、遠く離れた日本の気候変化にも影響を与えるという分析結果が報告されています。海氷が減るとその周辺の低気圧の向きが変わり、偏西風が蛇行することで 風下にあたる日本に寒気が侵入しやすくなるためのようです。温暖化だからといって、暖冬になるとは限らないのです。

 遠く離れた北極の海氷の融解ですが、私たちの暮らしに影響を与えていることを改めて実感する時期でもあります。

 (鳥取県地球温暖化防止活動推進センター、山本ルリコ)
トップページ ローカルニュース連載・特集コラム論壇イベント案内日本海クラブサイトマップ
 
当サイトの著作権について

 本ページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。すべての記事・写真の著作権は新日本海新聞社に帰属します。
 ネットワーク上の著作権について(日本新聞協会)