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特集一覧

2017

vol113寄付型商品やCO2排出ゼロ化 2017/11/30
vol112紙類回収、リサイクル 2017/10/28
vol111「4R」の循環型社会へ 2017/09/30
vol110EV・PHVが普及 2017/08/31
vol109“鳥取らしく”学び実践 2017/06/24
vol108冷蔵庫買い替え 電気代安く大幅省エネ 2017/05/24
vol107安全こだわる市民農園 2017/04/23
vol106世代超え楽しく伝える 2017/02/24
vol105温暖化対策にどう取り組む 2017/01/30

2016

vol104激変する鳥取の気候 気象庁・石原調査官が報告 2016/12/23
vol103よみがえれ中海 自然再生への活動を紹介 2016/11/23
vol102企業の社会貢献 取り組み紹介 2016/10/25
vol101減らそう「食品ロス」 2016/09/27
vol100深化する省エネ住宅 2016/08/19
vol99環境と安全な食を守る 2016/06/24
vol98広がる再生可能エネ利用 2016/05/25
vol97エコドライブ体験 2016/04/24
vol96とっとり こどもエコ検定 2016/03/23
vol95省エネ診断で光熱費“見える化” 2016/02/25
vol94広げようエコ活 環境座談会 2016/01/23

2015

vol93次世代資源・メタンハイドレート 2015/12/21
vol92ユニーク エコ活動 2015/10/25
vol91鳥取砂丘を草原化から守れ! 2015/09/26
vol90木質バイオマス発電所稼働半年 2015/08/24
vol89とっとり こどもエコ検定 2015/07/21
vol88中海の環境浄化を目指すNPOの取り組み 2015/06/21
vol87広がる鳥取県産材活用 2015/05/23
vol86エコ生活の達人に学べ 2015/04/25
vol85再生エネ代表 太陽光発電 2015/03/29
vol84究極の低燃費実感 鳥取−境港間をPHVで往復 2015/02/24
vol83マイバッグで行こう! 2015/01/24

2014

vol82官民協働の湖山池アダプトプログラム 2014/12/22
vol81とっとりエコ検定 2014/11/15
 とっとりグリーンウェイブ新聞 2014年度号 2014/10/21
vol80自然を守る達成感 2014/10/20
vol79次世代型ツーリズム推進 2014/09/20
vol78自然のパワー実感 2014/08/28
vol77とっとり こどもエコ検定 2014/07/25
vol76「安全でおいしい野菜」評判 2014/06/22
vol75環境にやさしいまちづくり 2014/05/19
vol74米子で進む「低炭素」への道 2014/04/25
vol73親子で“エコ活”チャレンジ 2014/03/22
vol72環境に優しいエコストーブ 2014/02/27
vol71内窓で快適空間 2014/01/30

2013

vol70とっとり こどもエコ検定 2013/11/29
vol69とっとり次世代エネパーク 見て、触れる環境 多彩な30施設で構成 2013/10/30
vol68とっとり共生の森 官民一丸 守れ カーボン・オフセット 2013/09/27
vol67広がれ 4R 循環型の社会を目指して 2013/08/27
vol66とっとり こどもエコ検定 2013/07/31
vol65自然環境を守り、安全・安心な食担う  2013/06/29
vol64協賛店舗がポイントや割引サービス 2013/05/25
vol63「鳥取エコハウス」普及に力 2013/04/28
vol62県民挙げgreenウェイブ 2013/02/25
vol61新春座談会 より豊かに暮らすヒント 2013/01/29
 
vol.109 “鳥取らしく”学び実践


2017.6.24
 
 地球温暖化など環境問題が深刻化する中、小中学校での環境教育の重要性が高まっている。鳥取県内では、学校近くの自然を教材にした野外活動や生徒の自主的な美化活動など、“鳥取らしい”環境の学びが実践されている。教育現場を訪ねた。

県内の小中学校で環境教育 地域の自然、教材に

田植え前の水田で泥んこ遊びに興じる大正小の児童たち=鳥取市古海

「勉強ガンバ!」と設けられたプランターの花文字を囲む南中の生徒会役員たち=鳥取市興南町

■“本物”を重視

 水田の中を思いきり走ったり、泳いだり。泥土を投げ合う姿も。6月初め、鳥取市古海の水田。快晴の下、隣接する大正小の児童が泥んこ遊びに挑戦した。

 体中、泥まみれの子どもたちの歓声と叫び声が飛び交った。藤原伸也君(5年)は「素足で田んぼに入ると、ぬるぬるして泥の感触が気持ちいい」と声を弾ませた。

 昨年に続いて田植え前に行われた。5年担任の田住高章教諭は「普段触れることの少ない土や泥にまみれて思い切り遊ぶ経験を通して、郷土の自然を守り愛する心を育てたい」と狙いを説明する。

 同校5年の児童29人は14日、農家の指導を受けこの約1・5アールの水田でもち米の苗を植えた。稲の生育を観察したりして秋には稲を刈り取り、餅つきをして収穫を祝う予定だ。

 田住教諭は、5年生の環境教育に当たり“本物”に触れさせることを重視する。外部講師との連携もその一環だ。7月には、県庁などから講師を招き、環境対策取り組みの工夫や具体的な内容、仕事への思いなどを話してもらう。

 「現場で実践している人の話は新鮮だし、インパクトが強い。本当にそうだと理解が深まる」と利点を強調する。

■気持ち一つに

 「勉強ガンバ!」。鳥取市興南町の鳥取南中の中庭に、花のプランターを並べた花文字が設けられている。生徒会が自主的に取り組む環境美化活動だ。

 花文字は1〜2カ月ごとに、生徒会の発案で取り換えられる。これまでに「祝入学」「総体ガンバロー」「南中凡事」…など、行事や学校目標などを示す言葉が登場した。

 プランターは学校支援ボランティアが花苗を定植し、生徒会が中心になって水やりや草取りをして管理。生徒玄関や校舎内にも置いて校内の環境美化を図る。

 会長の太田垣芳樹さん(3年)は「時期に合った花文字にメッセージ性を込めるので、生徒皆の気持ちが一つになる」と言い、副会長の若山遥佳さん(3年)も「学校の環境がきれいになって、勉強や部活動に取り組みやすくなった」と花文字効果を力説する。

 生徒会はこの夏、学校に隣接する新袋川の土手清掃を計画し、生徒たちにボランティア参加を呼び掛けている。

 「日々美しい花を見ているからこそ、地域の環境にも目が広がってきた。今後も生徒が自主的に環境問題に取り組める仕掛けを考えたい」。生徒会担当の青野学教諭は、生徒の成長ぶりに目を細める。

■生活と連携を

 県教委の2016年度学校教育調査によると、小中学校は学年や教科の枠を超えて環境に関わる教育を積極的に展開していることが分かる。

 学習内容を見ると、小学校では「身近な動植物の飼育栽培」「地域の自然体験・環境調べ」、中学校では「環境美化・ごみ収集活動」「リサイクル活動」の実践割合がそれぞれ高い。

 学年別では、小学4年が社会科でごみ問題を扱うことから、全129校のうち96校が「ごみの分別や削減」を挙げる。小学5年では「資源・エネルギーの学習」「地球規模の環境の学習」の実践が目立ち、広い視野で地球環境を学んでいる。

 県教委の初瀬麻未指導主事は「環境の学びは教室で終わらないことが大切。子どもたちが自宅に帰って学んだことを実践してこそ意味がある。鳥取県の環境学習は学習と生活の場が当たり前に連携できており、これが鳥取の良さ」と指摘する。


トップが語る環境問題

電気学習の「出前授業」

中国電力株式会社鳥取支社
(鳥取市新品治町)
支社長 天野 浩一

 当社は、次代を担う子どもたちに、身近な電気・エネルギーの学習を通して、地球環境の問題について考えてもらえるよう、教育支援活動を展開しています。社員が地域の小・中学校などを訪問し、パネルや実験器具などを用いて「出前授業」を行っており、実体験も交え、楽しく、分かりやすく学んでもらえるよう工夫を凝らしています。

 2016年度は、鳥取県内で約20回実施しており、今後も地域とともに歩む企業として継続して取り組んでまいります。出前授業の詳細はウェブサイトをご確認ください。アドレスは次の通り。

http://www.energia.co.jp/kids/demae/index.html

地球温暖化はいま

パリ協定受けた「対策計画」
地方創生の隠れた切り札

北栄町北条砂丘風力発電所(写真提供・鳥取県)
 地球温暖化対策の国際取り決め「パリ協定」への米国トランプ大統領の離脱表明に、世界各国や大企業から多くの反発が起きている昨今です。

 CO2削減に目が行きがちな温暖化対策ですが、実は、富の一極集中という地方消滅の弊害を生む化石エネルギー消費を減らし、地域エネルギー等で経済を活性化させる地方創生の隠れた切り札です。

 例えば鳥取県なら、化石エネから地域エネへの転換により、域外流出しているとされる毎年約1600億円と同規模の経済循環が発生する可能性を秘めます。

 パリ協定を受け策定された「地球温暖化対策計画」は、地方公共団体の責務として「地域の自然的社会的条件に応じた施策の推進」を掲げ、再エネの利用促進とエネルギー効率化や低炭素型の都市・地域づくりの推進、事業者・住民への情報提供と活動の促進が具体化されました。

 首長のもとで環境やエネルギー自立、農林水産、雇用、防災、災害復興、福祉、健康、教育などの分野を超えた施策を統合的に行うことが比較的容易で、自然豊かな県や市町村には、アイデア次第で地域経済活性化と温暖化対策が同時にかなう「打ち出の小づち」があると言っても過言ではないでしょう。

 実は県内には、高齢化と働き手の減少で税収増が見込めないこの時代に、温暖化対策で1世帯当たり年間約1万円もの収入を得る自治体があります。北栄町の「北条砂丘風力発電所」は自治体出資により、一般会計だけで毎年5千万円の収入を生み出しています。地球温暖化への危機感を持った町長の決断が地球環境と地域経済の好循環を生みました。

 鳥取県はさらに、三つの地域新電力会社設立、省エネ住宅の官民協議会始動、県による大胆な冷蔵庫対策など、経済の好循環を目指したエネルギー・温暖化対策の先進県として全国的にも注目の的です。

 (鳥取県地球温暖化防止活動推進センター、山本ルリコ)

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