(5)どのように探すの? 海洋調査演習報告


7月下旬の海洋調査演習を担当した専門
家とMH科学コースの学生たち(両脇は
柱状地質試料の採取装置)

 新しい天然ガス資源として期待されている“燃える氷”メタンハイドレート(MH)は、日本海に広く分布することが明らかとなっています。この深海の“氷”をどのように調査するのでしょうか。

 7月下旬に、東京海洋大の海鷹丸(うみたかまる)を利用して、明治大ガスハイドレート研究所による日本海のMH海洋調査が実施されました。明治大と東京海洋大をはじめとする海洋調査の専門家が数多く乗る調査船です。鳥取大MH科学コースの学生もこの学術調査に参加させていただきました。

 調査ではまず、船底の測深機を使い、表層に濃集するMH特有のマウンド状の海底地形を探しました。長さ8メートルの鋼製パイプを海底へ突き刺し、柱状の地質試料を採取した後、細長い蒲鉾(かまぼこ)状に切断し、地質学的特徴を詳細に記録します。

 さらに、鉱物組成、粒度分布や力学強度などの物性、間隙(かんげき)水に溶存するイオンやガスなどの化学成分、地層の年代などの分析に使われるサンプルを採取。各深度における海水の採取、プランクトンの調査なども行いました。

 MH科学コースの学生は、同乗した専門家の指導を受けながら、真剣な表情で各種調査方法を習得しました。採取した地質試料の一部は、鳥取県が鳥取港に誘致した明治大鳥取MHコアセンターの冷蔵設備に保管され、今後の学生研究にも使用されます。