(12)環境保全と開発推進


15日に開かれたフォーラムのポスターセッションで、活発に意見交換する参加者たち

メタンハイドレートのもう一つの顔

 鳥取県の北に広がる日本海は、新しい国産エネルギー資源として期待される表層型メタンハイドレート(MH)が豊富に賦存(ふぞん)する海域として注目されています。県では、2012年度から本格的にMH施策に取り組んでいます。16年度には、全国に先駆けて鳥取大大学院に「メタンハイドレート科学コース」を開設し、調査研究を担う人材の育成を始めました。また、さまざまな講演会などを開き、MH開発の理解促進を図っています。

 表層型MHを資源として利用することは、深海での大規模な開発を意味し、それに伴う環境影響が懸念されます。MHを資源として利用できるようにすることも重要ですが、日本海の豊かな自然を守ることも大切なこと。開発と環境保全とのバランスを図りながら推進することが必要です。

 そのためにはMHの賦存量の把握や回収技術調査に加えて、MHが賦存する付近の海洋環境についても研究を進めることが必須と考えています。これらを進め、知見を深めることが環境保全と開発の推進につながります。

 MHは世界の大洋周辺に分布しており、海外でも研究が行われています。県は15日、鳥取大、明治大と連携してMH研究の最先端の世界的な動向に焦点を当てた「鳥取国際メタンハイドレートフォーラム」を鳥取市で開催しました。

 全国から100人以上の参加者が、国内外の研究者による最新の調査・研究成果に接し、活発な意見交換を行いました。このフォーラムがMH研究のよい刺激になり、開発が進むことを期待しています。

 (鳥取県環境立県推進課次世代エネルギー推進室長 吉田道生)

(おわり)