自らの体験を踏まえ、大学生に鳥取県内への就職を呼び掛けている「とっとり就活サポーター」(県内企業の若手社員)。都会からのUターンや地元就職を決断したのは、鳥取にも自分らしく働ける魅力的な企業、職場があったから。ふるさとで仕事にやりがいを感じ、充実した日々を送る“ふるさと就職伝道師”たちの思い、近況などを8回にわたって紹介する。
とっとりふるさと就職魅力発信事業

(2)役立った就業体験 専攻生かせる場と出合う

明治製作所(倉吉市)
青戸 智子さん(23)


「先輩に追いつけるよう頑張りたい」と意気込む青戸さん

 機械部品の鋳造、金型製造の企業の一員になって9カ月。企業誘致や工場増設が続き若い人材が必要とされる製造業で、インターンシップ(就業体験)での出合いを就職へとつなげ、今、コンピューターによる金型設計を担う。「一から考えたプログラムが現実の製造ラインに乗り、出来上がったものを見た時は『やった』と思える」。充実感をにじませる。

 鳥取大工学部3年の夏を目前にし、焦る自分がいた。「就活につながること、何もしてない」。周囲に置き去りにされまいと「鳥取県インターンシップ」に参加した。

 県が鳥取県中小企業団体中央会に業務委託しているこの事業。県内企業の魅力を理解して学生の地元密着につなげようと、県内の産官学が連携して取り組む。

 就職活動の最優先事項が「鳥取で働く」だった自分には願ってもない機会。実習先は、専攻の機械工学を生かすことができ、コンピューター利用設計システム(CAD)操作をさせてもらえる今の会社に即決した。コーディネーターを介して実習開始に向けた細かな疑問も実習先に尋ね、不安なく臨んだ。
 大学とは違うCADを使わせてもらえた上、「社員の人たちが分からないことを聞いても嫌な顔せずに答えてくれる。こういう雰囲気の会社で働きたい」。就職への意欲を刺激するには十分だった。

 「インターンシップが就活の役に立つのは間違いない。インターンシップの学生に、丁寧に答えて指導できるよう、仕事を積み重ねよう」。してもらってうれしかったことを自分もできる先輩になる。近い将来の目標はそこに定めている。

鳥取県インターンシップのウェブサイトはこちら
http://www.tottori-internship.net/